小芝風花、ブレイク後も勢い止まず!コメディエンヌとして無二の存在感
昨年放送のドラマ「トクサツガガガ」で一躍注目を浴び、女優としての躍進が止まらない小芝風花。近年、コメディエンヌとしての才能を発揮し、8月1日からスタートのコメディードラマ「妖怪シェアハウス」でも主演を務める小芝の活躍を振り返ってみたい。
1997年生まれ、現在23歳の小芝。宮崎駿によってアニメ化もされた名作児童文学を実写化した『魔女の宅急便』(2014)では、主人公のキキ役に抜てきされ、第57回ブルーリボン賞新人賞、第24回日本映画批評家大賞新人女優賞(小森和子賞)を受賞した。2015年度後期の連続テレビ小説「あさが来た」でヒロイン・あさ(波瑠)の長女である千代を、2018年のドラマ「女子的生活」ではトランスジェンダーの主人公と出会うゆいという女性を演じて反響を呼んだ。
そんな小芝が一躍注目を浴びたのが「女子的生活」と同じくNHKの「ドラマ10」枠で2019年に放送された「トクサツガガガ」。小芝が演じたのは、商社勤めのOLで特撮をこよなく愛する“隠れオタク”の仲村叶。特撮嫌いの母をはじめ、会社の同僚にも特撮オタクであることを隠しているが、日々の生活の中でさまざまなピンチに陥ってしまう役どころをキュートに演じた。
ドラマでは、窮地に立ったときに脳内が特撮モードへと切り替わり、彼女だけに見える特撮ヒーローが彼女を勇気づけるという展開も話題に。オタクであることのあるあるネタはもちろん、その生きづらさや隠し続けることの葛藤、対して仲間との友情や好きなものへの愛を貫くことの素晴らしさが描かれ、SNSを中心に視聴者からの多くの思いが寄せられていた。
同作で高い演技力とコメディエンヌぶりを見せつけた小芝は、今年は東村アキコの人気コミックを原作とするドラマ「美食探偵 明智五郎」に出演。探偵の明智五郎(中村倫也)が常連として愛する移動弁当屋「いちご・デリ」の店主・苺役で、いつも探偵に助手として駆り出されてしまうという役どころ。サスペンスドラマながら東村テイストが満載で、小芝はここでも安定のコメディー演技を発揮。中村との掛け合いも好評を博した。
1日よりスタートする「妖怪シェアハウス」では、くず男にお金も仕事も家も奪われた、どん底気弱女子・澪役に挑む。人間と妖怪の友情を描くホラーコメディーで、人の目を気にして悪目立ちすることを恐れ、窮屈に生きてきた主人公が奔放な妖怪たちと出会い、成長していく姿が描かれる。妖怪たちと過ごすうち、澪も気づかないうちに妖怪化していくという展開もあるとのことで、小芝のコメディエンヌぶりに期待せずにはいられない。(編集部・大内啓輔)