橋本環奈の女優魂！『今日俺』劇場版でも強烈な振り幅で魅せる
現在、大ヒットを続けている映画『今日から俺は!!劇場版』で、女番長役で熱演を披露している橋本環奈。今作でも振り切った演技であふれる魅力を存分に発揮している橋本の“女優魂”に再注目したい。
本作は、西森博之の同名コミックを福田雄一監督が実写化したドラマの劇場版。原作でも高い人気を誇る「北根壊編」をもとに、さまざまな高校のツッパリたちが大乱闘を繰り広げる模様が描かれる。今回の劇場版ではドラマ版から続投して、「どんな手を使っても勝てばいい」を信条に掲げる三橋貴志役の賀来賢人をはじめ、相棒・伊藤真司役の伊藤健太郎、三橋と友達以上恋人未満な赤坂理子役の清野菜名などとともに、橋本も早川京子役で出演している。
ドラマ放送時も大きな話題を呼んだのが、橋本が見せる圧倒的な演技の振り幅。屈強な不良たちにも怯まず、凄みを効かせた声で喧嘩に挑む京子の姿は迫力満点だ。ところが恋人の伊藤の前では豹変し、もはや清純を通り越してぶりっ子に。その切り替わる瞬間の圧巻の変顔はもちろん、ボコボコにした相手が倒れている横での伊藤とのイチャイチャっぷりは、何度見ても強烈なインパクトを放っている。ギャグ漫画からそのまま飛び出してきたような京子だが、キャラクターに説得力が生まれているのは橋本の本気の役づくりと、女優としてのポテンシャルによるもの。
最近でも橋本は、福田監督によるコミカルなテイストの『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』『銀魂2 掟は破るためにこそある』のほか、『十二人の死にたい子どもたち』『キングダム』『かぐや様は告らせたい ～天才たちの恋愛頭脳戦～』『午前0時、キスしに来てよ』など多彩な作品に出演してきた。今年は学校内でのデスゲームを描く『シグナル100』で、過激なバイオレンス描写にも挑んだ。作品ごとにさまざまな顔を見せてきた橋本とあり、『今日から俺は!!劇場版』での演技は面目躍如といったところ。
今後も、人気コミックを永瀬廉（King & Prince）主演で実写化する『弱虫ペダル』（8月14日公開）や福田監督が大泉洋とタッグを組む『新解釈・三國志』（12月11日公開）、そして佐藤大樹（EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE）とともに主演を務める『小説の神様 君としか描けない物語』（公開日未定）などが控えている橋本。さらには『キングダム』の続編に参加することも発表されており、その活躍からはしばらく目が離せそうにない。（編集部・大内啓輔）