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圧倒的な存在感!木村拓哉の声優としての魅力とは?『映画ドラえもん』で謎の男役に

『映画ドラえもん のび太の新恐竜』より
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』より - (C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020

 木村拓哉がゲスト声優として登場する『映画ドラえもん のび太の新恐竜』が、7日に公開された。ここでは、木村の声優としての魅力について紹介する。

【写真】木村拓哉、ドラえもんたちに囲まれご満悦!

 『映画ドラえもん』50周年記念作品を飾る、完全オリジナルのストーリーとなる本作は、双子の恐竜キューとミューと出会ったのび太たちが、彼らの仲間の恐竜たちを探すために6,600万年の白亜紀に向かい、謎の島にたどり着く物語が展開する。木村が演じるのは、白亜紀には存在しない“サル”のかたちをした謎の男・ジル。謎の島に関する秘密を握る、物語のキーマンだ。

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 声優・木村拓哉を印象づけた作品といえば、なんといっても2004年公開のスタジオジブリ制作長編アニメーション『ハウルの動く城』だろう。木村は、主人公である魔法使いの美青年・ハウルを演じた。ファンタジー小説「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作とし、宮崎駿監督が映画化した同作。細部にまでこだわった美しい作画、個性あふれるキャラクターたち、怒涛の展開が続くのが魅力の作品だ。

 これまでにも、自身の作品にプロの声優ではなくあえて俳優やタレント、ときには文化人やスタッフなど意外な人物を起用してきた宮崎監督だが、ハウルには、男のいいかげんさを持った男を演じられる人物を起用したいと、キャスティングは難航。木村の第一声を聞いたとき、監督は大喜びしたという。

『ハウルの動く城』より - (C) Studio Ghibli / Walt Disney Pictures / Photofest / ゲッティイメージズ

 王子様然としたルックスを持ちつつも、その性格は臆病で、ときに幼く、わがままで意地っ張り。そんなハウルをいかに「愛しいキャラクター」に見せるかが、ハウルを演じるにあたって重要なポイントであったといえる。さらにはヒロインのソフィー、そして観る人をときめかせることも必要となる。

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 木村は、先述したハウルの性格を加味してか、やや明るめの声色でハウルを演じていた。感情的になりやすく、浮き沈みの多いハウルに表情豊かな声をあて、キャラクターに体温を与えた。ソフィーとの恋の予感を示唆する場面では、深みとまるみのある声が、ときめくムードを作っていた。「おいで」「いい子だ」ふとした一言の言い回しに、ハウルが持つ優しさが垣間見える。ドラマや映画では、ぶっきらぼうな愛情表現を得意としてきた木村の、これ以上ないほどの甘い声。ソフィーが恋に落ちる過程に、しっかりと説得力をもたせていた。その声だけで虜にしてしまう男だ。

 木村は、2010年公開のアニメーション作品『REDLINE』でも、声優として主人公を演じた。同作は、CG全盛の現代にあえて手描きにこだわり、製作期間7年、作画枚数10万枚を費やした話題作。遠い未来を舞台に繰り広げられるカーアクションで、アメコミ感のある画風と、スピード感ある展開がみどころだ。声優陣には木村のほか、蒼井優浅野忠信など人気俳優が名を連ねる。

 木村は、巨大なリーゼントと皮ジャン、尖り耳がトレードマークの主人公・JP(ジョシュア・パンクヘッド)を演じた。JPは、そのド派手な見かけによらずシャイで純情な、心優しき男。銀河最速を決める5年に1度のカーレースで、武器搭載に頼ることなく"速さ"にこだわり勝利を目指す、誇り高きレーサーだ。

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 JPはハウルよりも、リアリティーがあるキャラクター。少しやんちゃな物言いに、ほんの少し木村拓哉を感じさせる。小池健監督が、同作のプレミア試写会で、木村の声について語った「男っぽさと色っぽさ」という表現は言い得て妙。優しくも男らしいJPの魅力を、ソフトな声色で表現した。

 国民的テレビアニメのゲスト声優や、PlayStation4用ゲームソフト「JUDGE EYES:死神の遺言」の主人公・八神隆之役など、声優経験を積み上げてきた木村だが、『映画ドラえもん のび太の新恐竜』では、幼少のころから親しんでいた「ドラえもん」という作品に携わることができる喜びを熱く語った。オファーを受けた際には「ドッキリかと思った」ほど驚いたという。

 作品の重要な役どころであるジルを演じるにあたり、監督からは「“悪い人なんだ”と思うように演じてください」と指示を受けたエピソードを公開アフレコイベントで明かしている。ハウルとも、JPとも異なる謎の男を木村がどう表現するのか。期待したい。(文・新亜希子)

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