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吉沢亮、将棋電王戦の実話に着想得た青春映画で主演 『AWAKE』12月公開

左から吉沢亮、若葉竜也、右上段:落合モトキ、寛一郎、右下段:馬場ふみか、森矢カンナ
左から吉沢亮、若葉竜也、右上段:落合モトキ、寛一郎、右下段:馬場ふみか、森矢カンナ

 2015年に行われた棋士VS.コンピュータの対局に着想を得た吉沢亮の主演映画『AWAKE』が、12月より公開されることが12日、配給のキノフィルムズより発表された。本作は、2017年に映画監督を発掘するプロジェクトとして行われた第1回木下グループ新人監督賞で、241本の中からグランプリに選ばれたオリジナルストーリー。主演の吉沢は「とにかく脚本の面白さにやられました。素晴らしいスタッフ、キャストの皆さんと少しずつ形にして行く時間はとても幸せで、個人的に今まで出演した作品の中で一番好きです」とコメント。共演に若葉竜也落合モトキ寛一郎馬場ふみか川島潤哉永岡佑森矢カンナ中村まことらが名を連ねる。

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 本作は、天才に敗れ棋士になる夢をあきらめた大学生が、ふとしたことで出会ったAI将棋のプログラミングに新たな夢を見出し、かつてのライバルと再戦を果たす物語。監督は、40歳の俊英・山田篤宏。ニューヨーク大学で映画を学び、これまで乃木坂46のミュージックビデオや短編映画で実績を積んできた彼が、本作で商業映画デビューを果たす。

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 主人公の大学生・英一を演じるのは、先ごろ日曜劇場「半沢直樹」第3話の出演も話題を呼んだ吉沢亮。2021年の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主演に抜擢され、『青くて痛くて脆い』(8月28日公開)、『さくら』(11月13日公開)、新型コロナウイルスの影響で公開延期となった『東京リベンジャーズ』(公開日未定)、など3本の新作映画が待機中だ。本作では、周囲と関わりを持つのが苦手な内気な青年にふんする。

 英一が敗れたライバルの陸に若葉竜也、AI研究会の変わり者の先輩・磯野に落合モトキがふんする。

 モチーフとなったのは、2015年4月11日に行われた将棋電王戦FINAL第5局の棋士VS.AWAKE戦。開始からわずか49分、21手という異例のスピード決着となった。将棋プログラム・AWAKEの開発者は元奨励会員で、棋士の手がコンピュータの習性をついたものであったことから、当時ネットユーザーや将棋ファンの間で物議を醸した。

 キャスト、監督のコメントは下記の通り。(編集部・石井百合子)

<吉沢亮>
 とにかく脚本の面白さにやられました。素晴らしいスタッフ、キャストの皆さんと少しずつ形にして行く時間はとても幸せで、個人的に今まで出演した作品の中で一番好きです。将棋以外何もなかった男が、仲間との出会いや衝突、ライバルとの再会を通して、沢山の大切な物を見つけて行く青春ストーリー。勝ち負けにこだわるのか、勝ち方や負け方の誠実さ、美しさにこだわるのか。とても素敵な映画になったと思います。

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<若葉竜也>
 将棋に「まぐれ」や「運」での勝利は一切なく、己の実力だけで闘う棋士という方々に、昔からすごく惹かれていたので、オファーを頂いて、嬉しかった反面、大きなプレッシャーもありました。棋士から滲み出る勝負師の緊張感や、独特な異物感、将棋盤の前での振舞い、そして、駒を操る美しい手。将棋の駒も触った事がない一介の俳優が体現するのは、並大抵の事ではない、と強く感じました。将棋を題材にした映画と聞くと退屈で静かでTHE 邦画と言うイメージがあるかもしれませんが、ドエンタメです。将棋のルールがわからない方でも楽しんでいただけます。なぜなら将棋のルールがわからない人も制作スタッフの中にいて、意見を聞きながら撮影したので。そして、矛盾するかもしれませんが、個人的には、将棋映画ではなく、最高の青春映画だとおもっています。期待してください。

<落合モトキ>
 「うわ!これは頭がキレッキレの役だなぁ、専門用語多めだな~」というのが最初の感想(笑)主演の吉沢さんは是非共演してみたかった役者さんでしたし、周りのキャストの方も実力のある役者さん達ばかりでしたので、これは頑張らないとなと(笑)監督がどんな絵を撮るのか非常に楽しみでしたし、この作品は早くみんなに観てほしい!と台本を読みながらクランクインを待ちわびていました。僕の勝手な偏見で将棋は年配の方が趣味でやっている物という古風な先入観がありまして。。。しかし最近では藤井(聡太)さんのタイトル獲得最年少記録更新の話題もあり、若い方も将棋を目にする機会が多いかと思います。人間と人工知能どちらが強いのか!?誰もが疑問に思うこの題材をエンターテイメントとして面白く描いている作品だと思います。AWAKEにかける男達の情熱を見て楽しんで頂けたら!

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<寛一郎>
 AI将棋対天才棋士というのは、今までの将棋映画とは一味違う、少し突飛な設定だなという印象を持ちました。その中で葛藤や苦悩などをうまくエンターテイメントとして落とし込んだ作品になってると思いますし、脚本を読んだ印象でした。吉沢さんと若葉さんの鬩ぎ合いは勿論のこと、その狭間にいる人間やそれによって動かされる人間もうまく描かれてると思います。

<馬場ふみか>
 私自身これまで全く将棋というものに触れてこなかったので、こんな世界があるんだなと驚きました。将棋がとても注目されている今、私もこれをきっかけに将棋についてすこしでも知ることができるんだなとわくわくしました。とても緊張感のある対局のシーンはもちろん見どころです。私も実際に見ていてぐっと集中して前のめりになってしまいました。ただ、将棋だけでなくそれぞれの成長していく姿もぜひ見ていただきたいです。

<森矢カンナ>
 きっと前世からの因縁なのかまたは友情なのか、(主人公とライバルの)二人の強い結びつきを感じました。そして将棋を詳しく知らない私でもおもしろくて、一気に読み進めた脚本でした。影があるから光がある。情熱をもって向き合うことの美しさ、勝ちという一つを求め続ける二人の目を、是非映画を観て感じてほしいです。

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<山田篤宏監督>
 「長かったなー」というのが率直な気持ちです。自分のせいが大半なんですが、もっと早くここ(デビュー)までたどり着ける気でいました。あとは、楽しんで観てもらえるかが期待半分、怖さ半分。そして、撮影決定したときもそうだったんですが、実際公開するその日まで、何が起こるかはわからないので全く気は抜かないぞと思っています。吉沢さんは高い演技力はもちろんですが、陰陽どちらの引き出しもお持ちで、本作のキャラクターとしては陰の方の魅力を作り上げてもらえると思ったこと(がキャスティングの決め手)です。若葉さんは台詞がかなり少ない役でもあるので、逆にちょっとした表情や仕草、そして雰囲気で、若手プロ棋士としての圧倒的なリアリティを実現できる、その力に賭けました。将棋の対局を元にした話ではありますが、「将棋が一切わからなくても楽しめる」よう、すごく工夫しました。将棋ファンもそうでない人も楽しんで頂ければありがたいです。

吉沢亮&杉咲花『青くて痛くて脆い』特報映像 » 動画の詳細
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