オスカーノミネート常連!カートゥーン・サルーン最新作『ウルフウォーカー』秋公開決定
映画『ブレッドウィナー』(2017・別題:生きのびるために)などで知られるアイルランドのアニメーションスタジオ、カートゥーン・サルーンの新作アニメが『ウルフウォーカー』の邦題で、秋に日本公開されることが決定した。
これまで発表した全ての長編作品が、アカデミー賞長編アニメ賞にノミネートされているカートゥーン・サルーン。美しい2Dアニメーションで知られ、アニメ界では“ポスト・ジブリ”の呼び声も高い、気鋭のスタジオで、『ウルフウォーカー』は、同社が手掛けた『ブレンダンとケルズの秘密』(2009)、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(2014)に続くケルト3部作の完結編となる。
中世からアイルランド・キルケニーで密かに伝えられてきた伝説がベースとなっており、眠ると魂が抜け出しオオカミになる“ウルフウォーカー”のメーヴと、ハンターを父に持つ少女ロビンの友情が描かれる。スタジオ史上最多のキャクターが登場し、オオカミの群れとの迫力ある闘いのシーンなどエンターテインメント性の高いファンタジー作品に仕上がった。
監督は、『ソング・オブ・ザ・シー』『ブレンダンとケルズの秘密』でアカデミー賞に2度ノミネートされたトム・ムーアと『ブレンダンとケルズの秘密』のアートディレクター、ロス・スチュワート。ロビン役を『アガサ・クリスティー ねじれた家』(2017)などの若手女優オナー・ニーフシー、父親のビル役を「ゲーム・オブ・スローンズ」のショーン・ビーンが務める。
また音楽は、前2作にも携わったケルト音楽のバンドKiLA(キーラ)に加え、『アナと雪の女王2』(2019)で、エルサを呼ぶ不思議の声を担当したノルウェー出身の歌姫AURORAが担当。早くもアカデミー長編アニメ映画賞最有力候補との呼び声も高い同作。美しい映像と物語と共に、透明感あふれる澄んだ歌声も注目を浴びそうだ。(編集部・入倉功一)
映画『ウルフウォーカー』は YEBISU GARDEN CINEMA ほかにて秋全国公開