大倉忠義、打ち上げ帰りに成田凌から“さよならのキス”
大倉忠義と成田凌が26日、スペースFS汐留で行われた映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の夏休み限定イベントに来場し、撮影の打ち上げからの帰りに、役に入れ込んだ成田が大倉にキスをしたという話を披露した。この日は行定勲監督も姿を見せた。
本作は、水城せとなのコミックをもとに、主人公の大伴恭一(大倉)が久しぶりに会った同性の後輩・今ヶ瀬渉(成田)から告白され、翻弄されるさまを描く物語。新型コロナウイルス感染拡大の影響で当初の予定より公開が遅れたものの、9月11日より全国で劇場公開を迎える。
大倉は「6月に公開予定だったのでどうなるのかなと思っていたら、予想よりも早くお届けすることができて嬉しいです」とあいさつ。続けて成田も「僕のまわりでも楽しみにしてくれる人が多くて、注目されているんだなと感じます。すごく純度の高い恋愛映画ができたので、公開されるのを嬉しく思います」と口にした。
同性同士の恋愛を描く本作に臨むにあたって、大倉は「ああ、こういうテーマなんだなというくらいで、特別に何か思うこともなかった」、成田も「僕もスッと入ってきました。男性同士でも男女でも女性同士でも、みんな人は人。真っすぐな作品だと思ったので、どうやって役を作っていこうかなと、すごくワクワクしたのを覚えています」と振り返る。
完成した作品について話が及ぶと、今ヶ瀬(成田)の瞳が潤んでいたという話題に。大倉が「恭一の気持ちでいうと、可愛いと認めないように逃げている部分もあると思うんです。観ている人は今ヶ瀬の顔が可愛いとなるのでしょうが、恭一としては……。映画を観て、こんなにウルウルきていたのかと思いました」と語ると、成田も「徐々に徐々に変わっていったというのがあります。(瞳が)濡れたい、濡れたいと思いながらやっていました。カッコいいですからね、大倉くんは」と笑顔を見せた。
役に入れ込んだという二人だが、大倉は打ち上げの帰り際に、成田からさよならのキスをされたことを明かす。成田は「僕が大倉くんに『先に失礼します、チュ』と。それは当たり前だなと思ったんです」というと、大倉は「あれで作品が終わったんだなと思いました」としみじみ。行定監督も「けっこう激しかったからね。みんな爆笑してたよ」と笑いながら続けると、大倉と成田は「ピリオドのキスでしたね」とコメント。さらに成田が「何がいいって、みんなが見ている前じゃないということですよね」と付け加えて、会場を沸かせた。(取材・文:壬生智裕)
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』は9月11日より全国公開