フランシス・マクドーマンドが車上生活者に 実話に基づくロードムービー来年1月公開
『ファーゴ』(1996)『スリー・ビルボード』(2017)で2度のアカデミー賞主演女優賞に輝いたフランシス・マクドーマンドの新作が、『ノマドランド』の邦題で2021年1月より日本公開されることが決定した。ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション小説「ノマド:漂流する高齢労働者たち」に基づく物語で、フランシスは過酷な季節労働の現場を渡り歩く60代の車上生活者にふんする。
【写真】マクドーマンドが2度目のオスカーを受賞した2017年の映画
本作は、リーマンショック後、企業の倒産とともに住み慣れたネバダ州の企業城下町の住処を失ったファーン(フランシス)を主人公にしたロードムービー。彼女が“現代のノマド(遊牧民)”として一日一日を乗り越えながら、広大な西部の自然の中を旅するさまを追う。
共演に『グッドナイト&グッドラック』(2005)などのデヴィッド・ストラザーンら。メガホンを取るのは、アメリカ西部に生きるロデオライダーたちを描いた『ザ・ライダー』(2017)で高い評価を受け、マーベル・スタジオの新作『エターナルズ(原題) / Eternals』の監督に抜擢されたクロエ・ジャオ。撮影監督を、『ザ・ライダー』に続いてクロエ監督とタッグを組むジョシュア・ジェームズ・リチャーズが務める。
本作はベネチア国際映画祭、トロント国際映画祭、LAで開催されるテルライド映画祭主催のドライブ・イン・シアターなどで上映されることが決定している。(編集部・石井百合子)