『ロボコップ』前日譚テレビシリーズ企画が浮上
映画『ロボコップ』(1987)で共同製作・脚本を務めたエドワード・ニューマイヤーが、『ロボコップ』の前日譚(たん)テレビシリーズを企画していると、Moviehole.netのインタビューで明かした。
MGMのもとで企画しているというニューマイヤーは「ロボコップは(製造過程であるため)出ないが、ロボコップに関する全てのクールな要素が含まれている」と明かし、「僕の友人であるテレビプロデューサーに企画を持ち込んだ2人の脚本家デイヴ・パーキンとロブ・ギブスと共に手掛けている。初めてその企画を聞いた際に、いろいろなことができると予測できたので、クールなアイデアだと思った。それに、とても面白いキャラクターだ」と答えた。
オリジナル映画のように社会や政治を風刺したものなのかについては、「(前日譚の設定で)デトロイトの街でビジネスと警察(権力)が将来的に何かを行うというアイデアがある。その中で、ビジネス、テクノロジー、シリコンバレー(の台頭)、企業、スーツを着た蛇(悪者)、警官などを、素晴らしく豊潤なつづれ織りのように描くことができる」と話した。
さらに「面白い話になると思う。映画『ロボコップ』で出会ったディック(リチャード)・ジョーンズの若き日という設定で仕事をするのも楽しみなんだ。(オリジナル映画では)彼は実際に企業の略奪者だが、必ずしも最初から悪者であるとは限らない。つまり、(単なる)リチャード・ジョーンズから(悪者になる)ディック・ジョーンズまでを、OCP(オムニ社)のストーリーと共に、どのように世界の未来が移りかわり、どのように企業の世界が対応していくかを描いていくことになる」と概要を語った。
ニューマイヤーは、このテレビシリーズの撮影をスタートさせる上で多くの人を納得させなければいけないと嘆きながらも、パートナーを見つけ、パイロット番組の制作にゴーサインが出るように進めているという。はたして、この企画は正式に始動するのだろうか? (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)