二宮和也&妻夫木聡の兄弟感100%!『浅田家!』で初共演
俳優の妻夫木聡が、『湯を沸かすほどの熱い愛』で数多くの賞に輝いた中野量太監督の最新作『浅田家!』(10月2日公開)で主人公の兄・浅田幸宏を演じ、主人公役の二宮和也とともに見事な“兄弟感”を作り上げた。
これまで、映画『ぼくたちの家族』(2013)やドラマ「若者たち2014」(2014)などでも兄役を務めてきた妻夫木。石井裕也監督の『ぼくたちの家族』では責任感が強く生真面目な長男役で、母の突然の病気を機に一丸となっていく家族の様子を次男役の池松壮亮らと共に見事に表現。「若者たち2014」では亡くなった両親に代わって兄弟の面倒をみてきた頑固者の長男を熱量たっぷりに演じていた。
そんな妻夫木が今作で演じる浅田家の長男・浅田幸宏は、真面目で地に足のついた人物で、なかなか定職につかず、マイペースな弟の浅田政志(二宮)とは正反対のタイプだ。消防士になることを夢見ていた父のため、実際に消防車を借りて家族写真を撮りたいという政志の無茶ぶりによって、関係者への交渉役を担うことになるのだが、文句を言いつつも撮影のセッティングを手伝うあたりに幸宏の人の好さがにじみ出ている。
俳優陣は本物の浅田家と対面する機会があったそうで、妻夫木は「『政志と僕が仲が良いことが最大の親孝行』お兄様からいただいたこの言葉が胸に響きました」と振り返る。弟役の二宮とは意外なことに今回が初共演。撮影前には「感受性が豊かな二宮さんならば、政志を自由に魅力的に演じてくれると信じています。僕はそんな二宮さんをそっと隣で支えていければと考えています」と意気込んでいたが、その言葉通り、劇中の二人の間にはナチュラルで温かな兄弟の空気が流れている。
本作は「家族がなりたかったもの」「家族でやってみたいこと」をテーマにしたユニークな家族写真で注目を浴びた写真家・浅田政志の2冊の写真集が原案の物語。主人公・政志の人生と彼の家族を、中野監督らしいユーモラスかつ温かいタッチで描き出す。(編集部・吉田唯)