松雪泰子、待望の主演映画公開 原作・シソンヌじろうの言葉「美しい」
女優の松雪泰子が26日、よしもと有楽町シアターで行われた主演映画『甘いお酒でうがい』の公開記念リモート舞台あいさつに出席、本作で演じた“川嶋佳子”との共演に意欲を見せるひと幕もあった。この日は共演者の清水尋也、原作・脚本のじろう(シソンヌ)、大九明子監督も登壇した。
シソンヌじろうが、コントで演じてきたキャラクターの日記という設定で執筆した小説を映画化した本作。40歳独身OL・川嶋佳子(松雪)の、ちょっぴり後ろ向きだけどポジティブに生きるさまを描き出す。この日は、新型コロナウイルスの影響による延期を経て迎えた映画公開を記念して、イベント会場と公開館のヒューマントラストシネマ渋谷を中継でつないだリモート舞台あいさつが行われた。
ステージに立った松雪は「立ち上がりから1年半が経っていまして。早くお届けしたいという気持ちで、今日をずっと待っていました。じろうさんの脚本の言葉が美しくて、とても温かい気持ちになる、素敵な作品に仕上がっています。これから多くの方に観ていただければ」とあいさつ。清水も「今日という日を無事に迎えられてうれしく思っています」と続いた。
当初の公開予定日だった、4月10日から約半年。松雪は、待望の劇場公開を向かえたことに「本当に監督に会いたいとTwitterでラブコールをしていて。だから今日は、監督や清水さん、じろうさんにお会いできてうれしいです」と笑顔。「人と人とのつながりを描いた作品ですし、今のタイミングで観ていただくと心が軽やかになる作品ですから。多くの人に届くといいなと思ってここに来ました」と付け加えた。
今回の映画化に、原作者のシソンヌじろうは「まさか松雪さんと黒木華ちゃんが演じてくださるなんて、当初は考えていませんでした。誰も読んでいないところでひっそりと連載していたものだったのに」と感激の様子。司会者から、じろうと松雪の二人が演じる佳子が観たいと話題を振られると、松雪は「ぜひ!」と即答。それを聞いた大九監督は「吉本サイドに本気にされますよ」と笑っていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『甘いお酒でうがい』は全国公開中