今夜『E.T.』放送!子役たちの現在は?
スティーヴン・スピルバーグ監督が手掛けた1982年の映画『E.T.』が2日よる9時からの「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)にて放送される。愛され続ける名作ファンタジーの放送を前に、出演していた子役たちの現在に至る活躍を紹介したい。
視聴者リクエスト企画の第3弾として放送される今回の『E.T.』。たった一人で地球に取り残されてしまった宇宙人が10歳のエリオットと出会い、さまざまなハプニングを起こしながらも友情を深めていく姿が描かれる。エリオットたちは“E.T.”と名付けた宇宙人を故郷に戻すための作戦を始動するが、NASAもその行方を追っていた……。
300万光年の彼方からやってきた宇宙人と友情で結ばれるエリオットを演じたのはヘンリー・トーマス。本作で一躍スターとなったヘンリーは1990年代以降には『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』『誘導尋問』『すべての美しい馬』『ギャング・オブ・ニューヨーク』『親愛なるきみへ』といった作品で存在感を発揮した。
近年では、スティーヴン・キング原作の『ジェラルドのゲーム』での演技や、同じくキング原作の『ドクター・スリープ』でのバーテンダー役で話題を呼んだ。この2作で監督を務めたマイク・フラナガンが参加したNetflixのドラマ「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」とまもなく配信がスタートする「ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー」にも出演を果たしている。
妹のガーティー役で愛くるしい演技を披露したのはドリュー・バリモア。俳優一家のもとで育ったドリューはそれ以前にも『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』に出演するなど、子役として活躍。私生活では波乱も多いなかで『世界中がアイ・ラヴ・ユー』『25年目のキス』『50回目のファースト・キス』や『チャーリーズ・エンジェル』シリーズなどの話題作に出演。プロデューサーとしての手腕も発揮しているほか、エレン・ペイジが主演を務めた2009年の『ローラーガールズ・ダイアリー』では監督としての才能を知らしめた。最近でもNetflixの「サンタクラリータ・ダイエット」などで女優・プロデューサーとして活躍中だ。
タイラー役のC・トーマス・ハウエル(当時はトム・ハウエル)は『E.T.』の直後にフランシス・フォード・コッポラ監督の『アウトサイダー』に出演。この作品でマット・ディロン、ラルフ・マッチオ、パトリック・スウェイジ、ロブ・ロウ、エミリオ・エステベス、トム・クルーズなどと共演して若手スターの仲間入りを果たした。その後はサイコ・サスペンス『ヒッチャー』などを経て、最近では「クリミナル・マインド FBI行動分析課」といったドラマシリーズでも安定した演技を見せている。
ほかにも、エリオットの兄マイケルを演じたロバート・マクノートンは『E.T.』をはじめとして、1980年代には映画やドラマで活躍。一時出演作が途絶えるが、最近では妻のビアンカ・ハンターと共演した2015年の『ある殺し屋 KILLER FRANK』にキャストとして名を連ねている。また、酩酊したE.T.と一心同体になったエリオットがキスをする同級生を演じたエリカ・エレニアックはテレビシリーズ「ベイ・ウォッチ」、映画『沈黙の戦艦』『ビバリー・ヒルビリーズ/じゃじゃ馬億万長者』『逃げる天使』などに出演し、2010年には「デスパレートな妻たち」の1エピソードにも登場している。(編集部・大内啓輔)