伝説の奇祭映画再び『ウィッカーマン final cut』劇場公開決定!
因習の残る孤島で起きる、ある恐ろしい出来事を描き、現在もカルト的な支持を得ている1973年のイギリス映画を再編集した『ウィッカーマン final cut』の日本公開が決定した。
『ウィッカーマン』は、行方不明となった少女を捜して、祝祭の近づくスコットランドの孤島を訪れた、厳格なキリスト教徒の巡査部長が、古代宗教を信仰する島民に翻弄される様を描いた作品。当時、完成した作品を映画会社のトップが気に入らず、監督が編集したバージョンでなく、アメリカでは88分の短縮版として、ニコラス・ローグ監督『赤い影』と併せて公開された。
強烈な印象を残す島の領主サマーアイル役で、怪奇映画のスターにして、『ロード・オブ・ザ・リング』『スター・ウォーズ』シリーズにも出演した名優クリストファー・リーが出演。不遇の扱いを受けたが、昨年大ヒットした『ミッドサマー』(2019)のアリ・アスター監督もその影響を公言するなど、一部で熱狂的に支持されてきた。
ネガフィルムは長らく紛失状態にあったが、公開から40周年となる2013年にフィルムが見つかり、監督のロビン・ハーディ自ら再編集。完成した94分のバージョンが今回の『final cut 』版となる。今年8月から9月にかけて開催された「奇想天外映画祭 vol.2」で上映されると全回満席の大反響。この人気を受けて、今回の単独公開が決定した。(編集部・入倉功一)
映画『ウィッカーマン final cut』は新宿 K’s cinema にて10月17日から23日まで上映、24日からアップリンク吉祥寺にて公開以降、全国順次公開