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セックス・スキャンダルで失脚した米議員の映画化 エリザベス・モスが主演

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エリザベス・モス
エリザベス・モス - Rodin Eckenroth / Getty Images

 映画『透明人間』などのエリザベス・モスが、米民主党のホープだったケイティ・ヒル元下院議員を描くタイトル未定の映画で主演を務めることが決定したと、Varietyなどが報じた。

【ネタバレ注意】エリザベス・モス主演『透明人間』本編映像

 本作は、ケイティさんの自叙伝「She Will Rise: Becoming a Warrior in the Battle for True Equality」を基に映画化が進められている。

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 ケイティさんはバイセクシャルを公言し、2018年11月の中間選挙で現職の共和党議員を破って当選。2019年1月、カリフォルニア州の民主党下院議員に就任したが、自身の選挙事務所の女性スタッフとの全裸写真やマリファナ用のキセルを持った写真が Red State というネットニュースのブログに掲載されたことから、部下との関係を持ったことが明らかになり辞任した。当初、報道では別居中だった夫がリベンジポルノとしてリークしたとされていたが、夫はリークしたことを否定。はたして夫がリークしたのか、あるいは共和党や右翼のメディアが組んでケイティさんを失脚させるために仕掛けたのか。その原因を追及するために彼女は、ハーヴェイ・ワインスタインの性的な被害者となった人物の弁護士を務めたキャリー・ゴールドバーグを雇った。

 このケイティさんのケースに関しては二つの見解がある。一つは、30歳を過ぎた大人の女性が、自分が裸で麻薬を吸っているところを、相手が誰だろうと写真を撮らせたりするかということや、米国の議員としてモラルに関しての問題を、リベンジポルノの犠牲者に置き換えていると解釈している共和党側の右翼の視点。もう一つは、彼女は法を犯したわけではなく、マリファナを吸うことも彼女の出身であるカリフォルニア州では合法であること。そして、私生活において悪い判断を下してしまったという以外は、何も間違ったことはしていないということ。同じスキャンダルでも、トランプ大統領は結婚中でも数人の女性関係があり、それ以外にもレイプの告発、女性蔑視のコメントも多々あるが、全くスキャンダルとして妨げにもならずに、今でも就任していることへの政治家の男女差の不満を訴えた民主党の左翼側の視点だ。

 脚色は、テレビシリーズ「コード・ブラック 生と死の間で」のクリエイター、マイケル・サイツマンが手掛け、自身の制作会社を通してエリザベスの制作会社 Love & Squalor Pictures と共に製作も担当する。今のところ、このコロナ禍を考慮してか、ストリーミングサービスでの配信を検討しているようだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

【ネタバレ注意】透明人間の姿が!?映画『透明人間』本編映像 » 動画の詳細
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