菅田将暉、片寄涼太に真剣回答 役者、歌手への向き合い方
俳優の菅田将暉が12日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『糸』大感謝舞台あいさつに来場し、昨年1月期に放送されたドラマ「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」で共演した片寄涼太からサプライズで寄せられた質問に真剣に悩む一幕があった。この日は劇中で菅田の娘・結(ゆい)を演じた子役の稲垣来泉と中野翠咲もサプライズで登場した。
中島みゆきの名曲「糸」をモチーフにした本作は、北海道・東京・沖縄・シンガポールを舞台に、平成元年生まれの男女の18年を追ったラブストーリー。8月21日に初日を迎えた本作は、現在もロングラン上映中。10月12日時点で観客動員数160万人、興行収入21億円を突破している。これまで同作のイベントは全て無観客で実施されていたが、今回は観客を前にしたイベントが実現した。
イベント中にはサプライズとして、本作に友情出演した片寄涼太からのメッセージも。ドラマ「3年A組」で共演して以来、常々インタビューなどでも菅田を尊敬していると公言している片寄からのメッセージと知り、菅田も「うれしいですね」と笑顔。メッセージには「いつもご活躍を拝見しております。紅白の現場以来なので、また近々お会いできたらなと思っています」と記されており、「役者としても、歌手としても活躍される菅田さんならではの、それぞれの仕事に対する向き合い方や意識していることはありますか?」という質問も。
それに対して菅田は「のどの管理は本当に大変なんですよ」と言い、「ただでさえうまく歌えないのに、ちょっとでも声が嗄れたりしたらダメだし。僕はよくバーッと叫んでしまうので、あれをやると次の日にレコーディングはできない。そこののどの使い方はプロじゃないので。体調管理が大切ですね。もしくはスケジュール管理をしっかりすること。この期間はお芝居をしっかりやって、別の期間に音楽をするとか」と日々を振り返る。
なんとか片寄にアドバイスを送ろうと「のどあめをなめていますし、あとは意外に唐揚げを食べるというミュージシャンの方がいらっしゃって。油とかしょうがとかニンニクが入っているからですかね」とアイデアを絞り出そうとしていた菅田だったが、最終的には「お前の方が知っているやろ、と伝えておいてください(笑)」と締めくくって会場を沸かせた。
この日は、ダブル主演の小松菜奈からもサプライズメッセージが。コロナ禍で不安になることも多い中、それでもこの映画が公開できたことによって、「人との縁やつながりなど、大事な何かを自分の中で強く感じた時間になりました」という小松。共演の菅田に対して「本当にお世話になりました」と感謝をしつつ、「菅田さんが堂々といてくれるからこそ、とても心強くて、(小松が演じる)葵として存在することができたと思います。ありがとうございました。また違う作品で共に戦えることを楽しみにしています」と4度目の共演を願うコメントで締めくくられた。
最後のコメントを求められた菅田は「もともと4月に公開予定だった映画が8月公開になり、また10月になって舞台あいさつができるなんて、こんな日がまさか来るとは思っていなかったです。久しぶりにお客さんの前に立って、あらためて頑張らないとなと思いました」と晴れやかな顔を見せていた。(取材・文:壬生智裕)