サメ映画でハリウッド進出!蒼れいな、行動に変化「引っ込み思案ではダメ」
人気サメ映画シリーズ第3弾『ディープ・ブルー3』でハリウッドデビューを果たした女優の蒼れいな。日本人で初めて、ハリウッドのサメ映画でメインキャストに名を連ねる快挙を成し遂げた彼女が、ハリウッドを目指すきっかけや撮影の裏側を語った。
【動画】サメ映画でハリウッド進出の蒼れいな、サメ映画がトラウマだった!?
一卵性双生児の姉・蒼あんなと共に女優として活動する蒼は、日本語・中国語・英語を操るトリリンガルで、日本や台湾を拠点としている。日本テレビで放送された農業生産者を紹介する番組「アグリンの家」(2011~2015)、映画『古都』(2016)などに出演した蒼は、約300名が応募した厳しいオーディションを通過し、『ディープ・ブルー3』のメインキャラクター・ミヤ役を獲得した。
オーディションは、メガホンを取ったジョン・ポーグ監督やキャスティングディレクターとSkypeを通して行われたという。目の前にサメがいない状況で演技をしなければならなかった蒼は、「見えない物との戦いということをイメージして、臨みましたね。とにかく泣く! 叫ぶ! という感じだったので、こんなにもエネルギーを消費したオーディションは初めてでした」と当時を振り返る。
ハリウッドへの挑戦は2年前から本格的に考えはじめたという蒼は、「中国語を使って仕事をすることが多かったんですけど、英語を使ってもっと(仕事の)幅を広げたいという気持ちが高くなって、チャレンジ精神が芽生えました」と語る。サメ映画で念願のハリウッドデビューを飾ったが、本人はサメ映画がトラウマなのだそう。「幼少期に『ジョーズ』を観て、サメ=怖いというイメージが定着してしまって……。海に行けばサメに襲われるんじゃないかと思ってしまうんです。本作では、監督から『君の安全は確保されている』という頼もしい言葉を頂いたので、その言葉を信じて撮影に臨みました」
蒼が演じるミヤは、主人公・エマが率いる研究チームに所属する頭脳明晰な科学者だ。「ミヤは科学者として優れているんですけど、言いたいことをはっきり言うタイプで、時々(日本語で)過激な言葉も放つんです」とキャラクターを説明する蒼は、監督と話し合いながら「日本人らしさが見られる一方で、ステレオタイプな日本人として映らないこと」を常に意識したという。
「全てのプロセスが日本や台湾と違っていて、一からのスタートという感じでした」と振り返る蒼は、ハリウッドに進出後、とにかく自分から行動する意識が芽生えた。「アメリカには“待ちの姿勢”がないんです。引っ込み思案ではダメということ、普段自分がやらないようなアピールをして、とにかくアグレッシブに行くことが大事だと感じました」
主要キャストとして、華々しくハリウッドデビューを果たした蒼れいな。今後はアクション映画にも出演したいと話しており、「ワイヤーアクションでの撮影とかがすごく興味があります」と本格アクションへの挑戦に意欲を示している。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
『ディープ・ブルー3』ブルーレイ&DVDは発売中 価格:2,381円+税(ブルーレイ)、1,429円+税(DVD)