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新星・下倉幹人、初演技&初主演作に「想像もつかなかった」

期待の新星!
期待の新星!

 アイヌの集落アイヌコタンを舞台にした映画『アイヌモシリ』の初日舞台あいさつが17日、都内で行われ、出演する下倉幹人秋辺デボ下倉絵美、メガホンを取った福永壮志監督が登壇した。演技初挑戦にして主演を担った下倉幹人は、「監督から話をいただいた時はこんなことになるなんて想像もつかなかった」とふり返った。

注目の16歳!【フォトギャラリー】

 北海道阿寒湖・アイヌコタンを舞台に、アイヌ文化と距離を置くようになっていた集落の少年が、亡き父の友人とのやり取りを通じて民族のアイデンティティーを強く意識していく様を描く本作。壇上では主人公の母役の下倉絵美がアイヌの伝統楽器のムックリを演奏するパフォーマンスも行われた。

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 その下倉絵美の実の息子でもある下倉幹人は、アイヌの血を引く新星。本作で初演技にして映画初主演。感想を問われると、「監督から話をいただいた時はこんなことになるなんて想像もつかなかった。興味本位でやってみたいと言ったんですけど、今、こうしてここに立っていることに感動しています」と恥ずかしそうな表情で述べる。

 撮影中は「撮っている映像を観て『俺、こんな風に撮られているんだ』って緊張しました」というが、「アイヌ民族のことは自分のルーツとしてはあるけど、普段からずっと考えているわけではない。でもそれを前面に出して撮影するようになって、アイヌの文化のことや伝えられてきたことを改めて考えるようになった」とこの作品に参加する意義について深く考えるようになったとのこと。「どんな人でも自分が何なのかということはあると思う。口で言うのが難しいことを映像で撮ってもらって、観てもらえることは幸せ」と語った。

『アイヌモシリ』
誕生日祝いに喜び!

 また、下倉幹人は10月15日が16歳の誕生日だったといい、壇上で監督からバルーンブーケをプレゼントされた。突然の演出で驚いたのか、これに感激の表情で、監督とハグをしあってブーケを受け取ると、「今年はすでに最高。これは忘れられないですね」とにっこり。

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 福永監督はそんな下倉幹人について「目が印象的で特別な雰囲気を持っていた。この映画を撮るにあたって主人公は彼しかいないと思った」とオファーの理由を振り返り、「(実際撮影して)すごいところはたくさんあった。演技初挑戦なんだけど、元の性格がとっても素直。カメラを向けたら緊張したり、テイクを重ねるうちに演技が変わってしまうこともなかった。常に新しくなっていく。すばらしかった」と絶賛していた。(取材・文:名鹿祥史)

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