「岸辺露伴は動かない」高橋一生主演で実写ドラマ化　共演に飯豊まりえ、中村倫也ら

　荒木飛呂彦原作の「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズに登場するキャラクター・岸辺露伴を主人公とする短編シリーズ「岸辺露伴は動かない」が、高橋一生主演でドラマ化されることが14日、NHKより発表された。総合テレビ及びBS4Kで、12月28日から30日までの3夜にわたって放送される（それぞれ午後10:00～10:49）。

【写真】「岸辺露伴は動かない」キャラクタービジュアル＜6枚＞

　原作は、累計発行部数1億部を超える漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する天才漫画家・岸辺露伴を主人公にした漫画「岸辺露伴は動かない」と、「岸辺露伴は叫ばない　短編小説集」所収の「くしゃがら」。ちょっと風変わりで、リアリティーを何よりも重んじる岸辺が、取材先で遭遇する奇妙なできごとの数々をホラーテイストで描くストーリー。

　主人公・露伴を演じるのは自らも露伴のファンだという高橋一生。ドラマでは、相手を「本」にしてその生い立ちや秘密を知り、更に書き込みを行って指示を与える特殊能力を持つ露伴が、相棒の女性編集者とともに人知を超えた事件や事象に挑む姿を描く。露伴の相棒となる担当編集者・泉京香に飯豊まりえ、その恋人で記憶を失った写真家の平井太郎に中村倫也。柴崎楓雅（一究役・1話）、森山未來（志士十五役・2話）、瀧内公美（片平真依役・3話）らが出演する。演出は、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、連続テレビ小説「まれ」などの渡辺一貴。（編集部・石井百合子）

【各話のあらすじ】

第1話「富豪村」12月28日（月）午後10:00～10:49

　周囲から隔絶された山奥に豪邸が11軒ある「富豪村」。所有者はいずれも各界で成功した大富豪ばかりで、いずれも20代でこの村の土地を所有してから成功しているという。ただし、条件をクリアしないと買うことが許されないらしい。ことの真偽を確かめるべく、露伴は、新人の担当編集・泉京香と共に富豪村に赴く。そこで課されたのは奇妙な試験だった。それは「マナー」。マナーに寛容はない。「正しい」か「正しくない」か。一つマナーを守れば成功に近づくが、一つ破れば大切なものを一つ失っていく……。

第2話「くしゃがら」12月29日（火）午後10:00～10:49

　露伴は同僚の漫画家・志士十五から奇妙な相談を受ける。担当編集者から「くしゃがら」という言葉は使用禁止だと言われたのだ。しかしネットにもどんな辞書にも意味は載っていない。使うなと言われると使いたい。だが意味を知らないと使えない。「好奇心」の魔物にむしばまれ、十五は心身に異常をきたす。露伴が彼を「本」にするとそこには袋とじページが。袋とじの中に何かが蠢（うごめ）いていて……。

第3話「D.N.A」12月30日（水）午後10:00～10:49

　京香から彼女が付き合っている写真家の平井太郎の記憶喪失を、“催眠術”で探って欲しいと頼まれた露伴。太郎は、著名な写真家だったが、6年前に交通事故にあい、一命は取り留めたが、完全な社会復帰に至っていなかった。露伴が京香に太郎を紹介され話しているところに、バギーに女の子を乗せた片平真依が通りかかる。すれ違い様バギーの奥から娘・真央の手が伸び太郎の裾を掴み、太郎を転倒させてしまう。その瞬間、露伴はシェードの奥から見つめる真央の目に異変を感じていた。