吉岡里帆、鈴木福、満島真之介ら映画『ゾッキ』に豪華キャスト18名
21日、竹中直人、山田孝之、齊藤工(俳優名義・斎藤工)が、映画監督として共同制作する映画『ゾッキ』に出演する、18名のキャスト陣が発表された。吉岡里帆らバラエティーに富んだ豪華メンバーがそろっている。
長編アニメ『音楽』の原作者でもある漫画家・大橋裕之が、2017年に発表した初期作品集を映画化する本作。およそ30編にわたる短編の中から、多数のエピソードを織り交ぜて構成された、ありふれた日常に巻き起こる不思議な笑いを描くヒューマンコメディーで、脚本は舞台演出家・劇作家の倉持裕が担当。大橋の生まれ故郷である、愛知県蒲郡市でロケが行われた。「ゾッキ」とは、古本市場の特殊用語で「寄せ集め」を意味する。
俳優はもちろん、作品重視のクリエイターとして精力的に活動する3監督のもとには、彼らが「理想の、最高のキャストが集まった」と豪語するキャストが集結。吉岡里帆を筆頭に、鈴木福、満島真之介、柳ゆり菜、南沙良、安藤政信、ピエール瀧、森優作、九条ジョー(コウテイ)、木竜麻生、倖田來未、竹原ピストル、潤浩、松井玲奈、渡辺佑太朗、石坂浩二、松田龍平、そして國村隼と、若手からベテランまで、ジャンルにとらわれない俳優陣が出演している。
3名の人望をうかがわせるキャスティングに、竹中は「最高最強のキャスティング! 大橋裕之の世界にこんなにも素敵な俳優たちが集まってくれるなんて!」と感激。山田も「ほんわかしたストーリーには少し刺激が強すぎるかもと思ってしまうくらい、個性豊かで魅力的な方々が集まってくださいました」と喜びながら「少し優しくて、少し危険で、少し笑えて、少し寂しくなって、少し振り返って、少し歩き出せる。そんな映画です。少し楽しみにしていてください」とコメントを寄せている。
さらに「キャスティングとは映画作りに置ける一つの到達点(最初の)だと思っております。そう言う意味ではこの方々でしかあり得ない夢のキャスティングが成立したのではないかと」という齊藤も、「未だ多くは語れない本作ですが、個人的にはそのキャスティングのプロセス自体が不思議なくらい奇跡的で、彼らはその偶然を現場で必然にして下さいました。映画『ゾッキ』には何か宿っているのだと思います」と自信のコメント。原作者の大橋は、映画の出来栄えに「 もうこのキャスト以外考えられないぐらい皆さんハマってました。 何度も観たいです。どうぞお楽しみに」と太鼓判を押している。
本作は、31日から開催の第33回東京国際映画祭にて、「TOKYOプレミア2020」作品の1本としてワールドプレミア上映。また、11月5日から開催される台北金馬映画祭において、台湾プレミア上映されることも決定している。
映画『ゾッキ』は2021年春全国公開