大倉忠義、復帰後初のファン前イベント!「ご心配おかけしました」
今月、新型コロナウイルス陽性の経過観察期間を経て仕事に復帰したばかりの関ジャニ∞の大倉忠義が30日、都内で行われた主演映画『窮鼠はチーズの夢を見る』(公開中)の大ヒット記念舞台あいさつに本作のメガホンを取った行定勲監督と出席。復帰後ファンの前に出るのは初めてだといい、冒頭に「ご心配おかけしましたけど、万全な体調に戻りました。みなさんも引き続き注意してください」と呼びかけた。
水城せとなのコミック「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」を映画化した本作は、優柔不断な性格から不倫ばかりしてきた大伴恭一(大倉)と、その恭一の妻から浮気調査員として派遣された大学時代の後輩・今ヶ瀬渉(成田凌)の狂おしくも切ない恋を描く。
大倉は「こういう奥深い作品に出させてもらえるようになったんだなって。自分のなかで代表的な作品になればいいなと思います」と感慨深げ。「もう少しで映画の公開は終わるんですけど、僕にとってもみなさんにとってもなにかあったときに観返すような作品になってくれれば嬉しいです」と述べ、「あっという間にモノが消費されていく時代のなかで、残るものを作ることができるこの仕事に僕は誇りを持っています」と嬉しそうに語る。
共演した成田とのエピソードを聞かれると、成田が大倉を好きだとさまざまな取材などで発言していることを挙げ、「僕も好きなんですけどね。でも、好き好き言われると恥ずかしくなってしまう」と照れ臭そうな表情。成田自身がジャニーズのファンだったと撮影現場で大倉に話していたそうで、「僕は昔、ジャニーズ独特のあの前髪に憧れていたんですよって言うんです。そんな話を熱く語っていたのがすごく印象的。そういえば自分もデビュー当時そんな髪型していたなって。ジャニーズフリークだったみたいです」と成田の様子を笑顔で紹介した。
舞台あいさつ終盤には、行定監督からサプライズの手紙が。行定監督は昨年、撮影前の大倉は少し「荒んでいた」と回顧。大倉は、当時右足を骨折する怪我を負っていたことなどを振り返る。「思い返せばいろいろありましたね。僕らグループもいろいろあった。本当に運が悪いというかいろいろ重なったときにこの映画で申し訳ないなって。骨を折ったのは自分が悪いんですけど。そのためにカットされたシーンもあった」
「この映画を撮ってからもいろいろ大変だったんです。運が悪かったのでお祓いも行ってきたんです」と述懐。大倉は「当時のことを思い出すと泣きそうになるんです。行定さんと出会えたのもなにかの縁。成田くんも違う作品でまたぜひ共演したいって、取材の時話していたんでけど、行定監督ともぜひ」と述べると、行定監督も「今度は全然違う真逆の役を」と嬉しそうにこれに答えていた。(取材・文:名鹿祥史)