濱口竜介監督が村上春樹の短編「ドライブ・マイ・カー」を映画化
村上春樹の短編小説「ドライブ・マイ・カー」が、『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』などの濱口竜介監督によって映画化されることが29日、明らかになった。脚本も濱口が兼任し、プロデューサーを『寝ても覚めても』『スパイの妻<劇場版>』などの山本晃久が務める。2021年全国公開。
原作は、村上が2013年に発表した短編小説(短編小説集『女のいない男たち』所収)。舞台俳優の主人公・家福(かふく)を苛み続ける、亡き妻との記憶を巡る物語。監督の濱口は、2018年の映画『寝ても覚めても』が第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品。先ごろ黒沢清監督がベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した『スパイの妻<劇場版>』では、野原位、黒沢監督と共に脚本を担当した。
村上作品はこれまで国内外で映像化されており、『トニー滝谷』(2004)『ノルウェイの森』(2010)、『ハナレイ・ベイ』(2018)など。昨年2月に、短編「納屋を焼く」を韓国のイ・チャンドン監督が大胆にアレンジした『バーニング 劇場版』が公開された。(編集部・石井百合子)