「愛の不時着」キム・ジョンヒョン、SMAPの名曲をアカペラで披露!
いまだに人気が続いている韓国ドラマ「愛の不時着」のク・スンジュン役で注目を浴びたキム・ジョンヒョンが10月31日、日本のファンに向けてオンラインファンミーティングを開催した。
今年2月にNetflixで配信されて以来、半年以上も「今日の総合TOP10」にランクインし続けている「愛の不時着」。同作でソン・イェジンふんするヒロイン、ユン・セリの元見合い相手で、ワケあって北朝鮮に逃亡する実業家のク・スンジュンを演じたキム・ジョンヒョン。セリの兄から巨額の資金を横領した詐欺師だがどこか憎めず、逃げ込んだ北朝鮮でソ・ジヘ演じるソ・ダンと恋が芽生え、“クダンカップル”として主役カップルに劣らぬ人気を集めた。
午後5時にスタートしたオンラインファンミーティングではオープニングから、「愛の不時着」の劇中歌「ある日は」(Someday)で甘い歌声を披露。「愛の不時着」の人気についてはネットの記事を読んではいたものの、あまり実感が湧かなかったらしい。ただ、日本のファンについては「インスタライブをやると、日本語のメッセージが増えているんです。僕自身は読めないけれど、とても嬉しく感じています」と笑顔を浮かべながら、深々とお辞儀をした。
ク・スンジュンの心に残る名場面ベスト3は?
次いで、ク・スンジュンの心に残る名場面ベスト3の発表。3位は「北朝鮮で追手から逃げるク・スンジュンを匿ってくれたホームレスの子どもたちが歌う歌に涙したシーン」。理由を「子どもたちが歌っている歌詞がスンジュンそのもののことを歌っていて。子どもたちはお金など関係なく、スンジュンを助けてくれた。その姿を見て、それまでお金第一で生きてきた人生が無意味だったのではないかと感じ、またここからダンに心を寄せていくきっかけにもなったのではないかと思います」と語った。
2位は「ダンを救出しに行くことを決意して、空港でチケットをかみちぎって向かうシーン」。ちょうど、このシーンの前にダンに告白するシーンがあり、そこの名ゼリフが好きだとステージで再現。それも「その時、もしまだ独りなら、僕にもう一度だけチャンスをくれませんか」と日本語でもチャレンジ。思い切り気持ちを込めた、その言葉には間違いなくファンは喜んだはず。さらには、チケットをかみちぎってからダンを救出するシーンも再現。劇中で使った銃とは違い、おもちゃのかなり大きな銃を渡されて、「これ、本当にやらないといけないんですよね」と笑いながらも演技に入ると大真面目にステージで演じ切った。
そして、名場面の第1位は「セリを引き止めるためにプロポーズをするシーン」。その理由を「スンジュンは自分が手に入れたいと思うもの、必要だと思うものは全て手に入れてきた男。セリは自分が逃げるために必要な人間だったけれど、それでも彼女には愛してもらいたいと思ったんです」と語った。
ドラマのスンジュンとのシンクロ率を見るコーナーでは「酔っぱらったダンをおんぶするシーンがありますが、女性をおんぶできるくらいに力持ちだ」「愛する女性が危険にさらされたら命懸けで助けますか?」といった質問にYES。「スンジュンと同じく、自分もロマンチック?」にはNO。「劇中でダンの前で、愛嬌を見せたスンジュンのように、愛嬌を見せますか?」と聞かれると、答えに困りながらNOと答えた。
「僕は人見知りなので、なかなかそれを試す機会がないんです。でも、全く愛嬌を見せないというわけじゃないんですけどね」と明かし、カメラに向かって「愛の不時着」でお馴染みのハートマークを指で作りながら、愛嬌ある表情をいくつも見せ、「ぎこちなく感じられる方もたくさんいるかもしれませんが、今日はファンミーティングなので、みなさん温かく見守ってくれるのではないでしょうか」と語った。
プロポーズソングとして歌うなら、SMAPの「らいおんハート」
終盤にはファンから募集した質問に答えるコーナーも。「一緒にやってみたい日本の監督は?」という質問には、是枝裕和監督の名をあげ、「監督が『海街diary』という作品で釜山国際映画祭に来られたときにお会いしました。監督の作品を作られる視点がとても魅力的なので、ぜひ一度、お仕事してみたいです。監督の『そして父になる』などが僕はすごく好きです」と答えた。
また、日本に来たことがあるというジョンヒョンは「好きな日本食は?」という質問に「日本の料理は僕の口にとても合って。中でもラーメンが好きで、とくにつけめん。それから天ぷらもとても美味しく食べました。そこにはいつも生ビールがあったから、余計に美味しかったんだと思います」と笑顔。
自分の性格を「人見知り」と言うだけあって、当初、少しテレを見せたり、MCのグイグイ来る質問に戸惑っていたジョンヒョン。だが途中、プロポーズソングとして歌うならと、アカペラでSMAPの「らいおんハート」を歌い、さらには古い歌が好きだと、往年の歌手イ・ムンセの「昔の恋」を熱唱するうちに、ステージの雰囲気にも慣れた様子。
どんどん笑顔が増えて、好きな日本語はと聞かれて、「生ビール3つ」と答えるほど。最後に「ファンのみなさんにプレゼント」として贈ったのは、安全地帯の「あなたに」。もちろん日本語でフルコーラス歌い上げた。最後の最後まで、彼の真面目な人柄とファンヘの思いが詰まった温かく素敵なイベントになった。(取材・文:前田かおり)