伊藤沙莉26歳、最後かもしれない女子高生役!制服姿を一挙公開
桜木紫乃の直木賞受賞作を映画化した『ホテルローヤル』から、「女子高生役はこれで最後かも」という伊藤沙莉の制服姿が一挙公開された。「ありがたいことに大人になってからもしばらく女子高生役を頂いていたのですが、他の役も演じてみたいなぁと思うようになり、ここ最近は社会人の役が多かったんです」という26歳の伊藤は、「でも、久しぶりに制服を着てみると、やっぱり嬉しいものですね。さすがに、女子高生はもう無理かなと思っていたので。武監督にも“ギリギリだな”と言われてしまいました(笑)。これが最後かもしれないと思い、写真をたくさん撮りました!」と明かしている。
北海道の湿原に立つラブホテルを舞台に、美大受験に失敗し、渋々家業であるホテルを手伝うことになった雅代(波瑠)を主人公にした本作。アダルトグッズ会社の営業・宮川聡史(松山ケンイチ)への恋心を秘めつつ黙々と仕事をこなす間にも、ホテルには子育てと親の介護に追われる夫婦、行き場を失った女子高生と妻に裏切られた高校教師などさまざまな境遇の男女が訪れる。そんな中、一室で心中事件が起こり、ホテルはマスコミの標的に。さらに父が病に倒れたことで、雅代はホテルと自分の人生に初めて向き合っていくことになる。
そんな本作で伊藤が演じたのは、親が借金だけを残して相次いで不倫相手と失踪し、居場所がなくなった自称ホームレス女子高生のまりあだ。引率の野島(岡山天音)と共に、雨宿りのためホテルを訪れることになる。「まりあは一般的な分かりやすい女子高生の役ではなく、子どもなのに色んなものを抱えている難しい役でした。もしこれが女子高生役最後の作品になるなら、まりあという役で良かったなと思います」と振り返った伊藤。同い年の岡山との共演については「16歳のときに、天音くんと同級生役を演じたことがあったんです。だから、今回は年齢も立場も違う教師と生徒という役を2人で演じられたのはすごく感慨深かったし、とても面白かったです」と振り返った。
メガホンを取ったのは『百円の恋』やドラマ「全裸監督」などの武正晴監督で、NHK連続テレビ小説「エール」の清水友佳子が脚本を手掛けた。(編集部・市川遥)
映画『ホテルローヤル』は11月13日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開