『鬼滅の刃』はどこまで?歴代興収トップ5を振り返る
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開から24日で興行収入204億円を突破。これは『ハリー・ポッターと賢者の石』(203億円)を抑えて、国内歴代5位の興収成績となる。そこで、ここでは日本の歴代興収トップ5(興行通信社調べ)について振り返りたい。
4位は2016年に公開された新海誠監督のアニメーション映画『君の名は。』の250億円。人気バンド・RADWIMPSが手掛けた「前前前世」などの楽曲や、映画の舞台を訪れる聖地巡礼も話題になった。現在、ハリウッドでは実写映画化が進められている。
3位は2014年日本公開のディズニー・アニメーション『アナと雪の女王』で、興収は255億円。主人公エルサが歌う「レット・イット・ゴー~ありのままで~」も大ヒット、「ありのままで」という言葉が「2014ユーキャン新語・流行語大賞 トップ10」に選ばれるなど社会現象を巻き起こした。2019年には続編『アナと雪の女王2』が公開され、興収133億円を記録した。
1997年に公開され、262億円をたたき出したジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』が2位で、トップ5の中では唯一の実写映画。世界興収記録としても、いまだ歴代3位。ちなみに世界興収1位は『アベンジャーズ/エンドゲーム』だが、2位は同じくキャメロン監督の『アバター』となっている。
そして、日本の歴代興収1位は『千と千尋の神隠し』の308億円。宮崎駿が監督を務め、2001年に公開された本作は、米アカデミー賞で長編アニメ映画賞に輝くなど世界的にも高い評価を受けた。スタジオジブリの作品ではほかにも『ハウルの動く城』(196億円)が7位、『もののけ姫』(193億円)が8位にランクインしている。
11月7日~8日の全国映画動員ランキングでも、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は公開4週目にして土日2日間の動員129万6,000人、興収17億7,300万円という圧倒的な強さで、1位をキープ。『千と千尋の神隠し』でも興収200億円を超えるまで59日かかったが、半分以下の日数でそれを達成する驚異の人気を見せつけた。『千と千尋』の308億円という記録を19年ぶりに塗り替えることはできるのか? 今後どこまで伸びるか、期待がかかる。(編集部・中山雄一朗)