松本穂香、瀬戸利樹と幼なじみ役で声優共演!距離を縮めるための秘策とは?
アニメーション映画『君は彼方』で声優を務めた松本穂香と瀬戸利樹。今作が初共演となった二人が幼なじみ役に挑むにあたって、アフレコ前にエチュード(即興劇)を行うなど距離を縮めたことを明かした。
『君は彼方』は池袋を舞台にした青春ファンタジー。幼なじみの新(瀬戸)のことが気になるものの、素直に思いを伝えることができずにいる澪(松本)。親友ともすれ違うなかで、自分の気持ちから逃げてばかりだと気づいた澪は新と向き合おうとするが、彼のもとへ行く途中に交通事故に遭ってしまう。目が覚めた先にいたのは、海の上を電車が走り、横を綺麗なクジラが泳ぐ、いつもとは違う池袋の街だった……。
今回、脚本・原作・音響監督も兼任するマルチぶりを発揮した瀬名監督。ヒロインである澪の声を松本が担当する決め手となったのは、テレビに出演している姿を目にしたときの「一目惚れ」だったという。松本の声を耳にした瀬名監督は「澪だ!」と思ったのだとか。『きみと、波にのれたら』でも声優を務めた松本は今回、アニメ映画では初めての主演を担う。
一方、不思議な世界に迷い込んだ澪にとって“大切な忘れ物”となる幼なじみの新に声を吹き込んだ瀬戸は声優初挑戦。それまで監督の印象は特撮ドラマ「仮面ライダーエグゼイド」での「イケメンすぎる」というもの。新には純朴なイメージを抱いていたため、一度会食をすることに。その席で瀬戸のピュアで情熱的な姿を目にした瀬名監督はその好青年ぶりに、食事が始まって、ものの5分で気持ちが固まったことを打ち明ける。
そんな松本と瀬戸は今作で幼なじみ役として共演。二人が距離を縮めるために瀬名監督が提案したのが、アフレコ前にエチュード(即興劇)を行うこと。物語で澪と新の「恋人になるかもしれない」という空気感を出すために、美術館をデートする二人という設定で即興の演技を行った。瀬名監督自身も彼らを案内をする「変なおじさん」というキャラクターにふんして、二人の反応を引き出していったという。
その松本はアフレコを終えて、完成した作品を観たときに「こんな映画だったんだ」と不思議な感覚になったことを明かす。それくらい前半と後半のギャップがある作品になっているとアピールする。瀬戸も目まぐるしく展開するストーリーやファンタジーとしての魅力を強調しながら「この時期だからこそ観てもらいたいなと思います」と力強く語った。
本作には声優キャストとして松本と瀬戸のほかに土屋アンナ、早見沙織、小倉唯、山寺宏一、大谷育江、仙道敦子、木本武宏、竹中直人、夏木マリが参加している。(編集部・大内啓輔)
映画『君は彼方』は公開中