『サスペリア』共同脚本、伊女優ダリア・ニコロディさん死去
イタリア・フィレンツェ出身の女優で、映画監督ダリオ・アルジェントと公私にわたるパートナーだったダリア・ニコロディさんが亡くなった。彼女の娘で女優のアーシア・アルジェントが11月26日(現地時間)、自身のInstagramで公表した。享年70歳。死因は明らかになっていない。
ダリアさんは1975年~1987年にかけて、アルジェント監督作品『サスペリアPART2』『インフェルノ』『シャドー』『フェノミナ』などに出演。明るい役から無口な役まで幅広く演じることのできる女優だった。さらに、『サスペリア』ではカメオ出演だったが、脚本をアルジェント監督と共同執筆している。1975年にはアルジェント監督との間に、娘アーシアを授かった。その後、アルジェント監督との関係は1985年に終わったが、『サスペリア』『インフェルノ』に続くアルジェント監督が描いた魔女三部作の完結編『サスペリア・テルザ 最後の魔女』に、アーシアと共に出演した。
ダリアさんの死について、アーシアは「今、あなたはあなたの偉大な精神で自由に飛ぶことができ、あなたはもう苦しむ必要がありません。わたしは、あなたの最愛の孫のために、そして特にわたしが悲しんでいることを見たくないあなたのために、生き続けようと思っています。あなたがいなくなったことで、わたしは足元の地面を失い、唯一の真の基準を失った気がします。(でも)わたしは、あなたを知り、あなたを愛した人たちのそばにいます。(そして)わたしはいつもあなたのアーシアです、ダリアへ」と母親へのメッセージを残している。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)