米ロックバンド、ハートの伝記映画が始動
米ロックバンド・ハートのボーカリスト、アン・ウィルソンが、バンドの伝記映画をアマゾン・スタジオが企画していると、SiriusXMのラジオ番組「ボリューム・ウェスト」で明かした。
映画『インターステラー』のリンダ・オブストが製作を務め、監督・脚本はロックバンド、スリーター・キニーのキャリー・ブラウンスタインが担当する。バンドを率いるアンとナンシー・ウィルソン姉妹の少女時代から名声を得ていく過程を描く作品になるようで、現時点では初稿が仕上がっているものの、まだ製作は初期段階で、キャスティングは決まっていない状態のようだ。
アンはキャスティングについて「数人の女優たちが名乗り出てくれたけれど、誰も適していなかった」「アン・ハサウェイも名乗り出てくれたけれど、彼女が適任だとは思わない」と語っている。
ハートは、美人姉妹のアン&ナンシー・ウィルソンを軸に、1970年代後半~1990年代初頭にかけて、全米や世界中の音楽シーンを席巻したロックバンド。デビューアルバム「Dreamboat Annie」の楽曲「Magic Man」、セカンドアルバム「Little Queen」の楽曲「Barracuda」などのヒット曲が生まれた。ギタリストのロジャー・フィッシャーとベーシストのスティーヴ・フォッセンが脱退してからは、全米1位になったアルバム「Heart」で「What About Love」「Never」「These Dreams」「Nothin' At All」などのヒット曲を世に送り出し、現在も音楽活動を続けている。ちなみにナンシーは、当時夫であったキャメロン・クロウ監督の映画『あの頃ペニー・レインと』『バニラ・スカイ』『エリザベスタウン』に楽曲を提供してきた。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)