森崎ウィン、2021年は「引き出しを増やす」コロナ禍で役者続ける理由を再確認
俳優の森崎ウィンが6日、オンライン開催中の「東京コミコン2020」で行われた「ジェームズ・キャメロンのSF映画術」(ムービープラスにて毎週金曜23時30分~ほか)の放送記念トークショーに出席。イベント後にメディアの取材に応じた森崎は、新型コロナウイルスによる外出自粛期間中に見つめ直した自分自身についてや、2021年の目標について真摯に語った。
スティーヴン・スピルバーグ監督が手掛けたハリウッド映画『レディ・プレイヤー1』(2018)に出演し、知名度を上げた森崎。今年の夏には、テレビ番組で主演のタイ・シェリダンとリモート対談を行っており、「タイとは久々に連絡が取れました。彼の現状を知れた喜びもありますし、大変な時期でも健康でいることにホっとしました。お互い次のステップに進んでいることも知れましたし、撮影現場の懐かしさも感じました」と対談を振り返った。
森崎は今年、『妖怪人間ベラ』『本気のしるし 《劇場版》』といった映画に出演したほか、ハリウッド映画『キャッツ』の日本語吹き替え声優に抜てきされるなど、様々な活動に挑戦した。その一方で、コロナ禍の外出自粛期間中には「役者としてエンターテイメントの世界にいる理由」を再度自分に問いかけたといい、「もちろんこの世界が好きっていうのも続ける理由の一つですし、苦手だからできないことにもっと挑戦したい」と語る森崎。日本や生まれ育ったミャンマーのファンから届く声援も力になっているようで、「作品を通してだけなく、“森崎ウィン”として人々に影響を与えられていることを再認識できたんです。頑張れる理由が一つ増えました」と笑顔を浮かべた。
『レディ・プレイヤー1』でハリウッド進出を果たしたが、森崎は「『レディプレ』に出演したことで、“ハリウッド俳優”とおっしゃってくれることにとても感謝しています。ただ、自分の中ではまだ一本。やるべきこと、自分に足りないものをハリウッドで痛感しました」と謙虚な姿勢を見せる。また、「ミャンマー出身で、日本のエンタメに出会い、アジアにルーツがある」と話す森崎は、「アジアがどのレベルにいるのか知りたいですし、アジアから世界にというのも一つの夢です。もちろん、ハリウッドで活躍してオスカーにノミネートされたいという目標もあります。そのためにも、アジア映画をもっと勉強して、アジアを代表する俳優になりたいというのが今掲げる目標です」と意気込む。
目指すビジョンを明確にした上で、2021年の目標として「どれくらい引き出しを増やすか」をあげた森崎。「引き出しを増やすためには、英語力を磨いたり、芝居を勉強するために作品をたくさん観て、そこに出演している役者さんとご飯に行ってみるとか、今まで以上にインプットを増やしたい」と語りつつ、「仕事関係なく、純粋に海外の生活を体験するために、ロサンゼルスとかにも行ってみたい。とにかく大きな目標をかなえるために、必要なものを得たいと思います」と決意を新たにしていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)