米兵によるアフガン民間人殺害の実話を映画化『キル・チーム』公開決定
アメリカ軍兵士が、アフガニスタンにおいて証拠もなく民間人を殺害していたという実際にあった出来事に基づいた映画『ザ・キル・チーム(原題) / The Kill Team』が、『キル・チーム』の邦題で2021年1月22日より公開されることが決定し、予告編が公開された。
本作は、自分の部隊が、治安維持のためと称して民間人を一方的に殺害し続けていると知った若き兵士の葛藤を描く人間ドラマ。アフガニスタンで実際に起きた事件が題材となっており、2013年に同事件を題材にしたドキュメンタリーを発表した、ダン・クラウス監督が自らメガホンを取って映画化した。
正義感と愛国心を胸にアフガニスタンに渡る主人公アンドリューを演じるのは、Netflix映画『Death Note/デスノート』でライトを演じたナット・ウルフ。良心の呵責に苛まれるアンドリューの忠誠心を試そうとしてくる上官・ディークス軍曹を『バトルシップ』のアレクサンダー・スカルスガルドが演じた。
アメリカでは、『ミッドサマー』『へレディタリー/継承』『ムーンライト』といった良質な作品を送り出すスタジオ・A24が配給権を獲得したことでも話題になった本作。俳優陣に軍隊でトレーニングを受けさせたうえで撮影に入るなど、徹底したリアリズムで戦争の暗部を描き出す。(編集部・入倉功一)
映画『キル・チーム』は2021年1月22日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開