綾野剛『ホムンクルス』医学生・伊藤学役は成田凌!メインキャスト&特報公開
綾野剛主演で、「殺し屋1」などの漫画家・山本英夫の問題作を実写化する映画『ホムンクルス』の特報映像が公開され、俳優の成田凌、岸井ゆきの、石井杏奈、内野聖陽らメインキャストが明らかになった。
本作は、心の奥に隠された"人間の正体"が見える男をめぐるサイコミステリー。記憶も感情も失くしてホームレス生活を送る主人公(綾野)が、頭蓋骨に穴を開ける実験・トレパネーションを受けたことで、左目に人間の心の歪みが異形として見えるようになり、奇妙な運命の歯車に巻き込まれていく。
成田が演じるのは、主人公にトレパネーションを薦める、特異な髪形とピアスが特徴的な医学生・伊藤学。さらに、2019年公開の話題作『愛がなんだ』で成田と共演した岸井が“謎の女”役を務めるほか、石井が主人公に関わっていく女子高生役、内野が主人公に深層心理を見られてしまうヤクザの組長役で出演する。
メガホンを取ったのは、『呪怨』シリーズなどで知られる日本ホラーの旗手・清水崇監督。実力派がそろったキャスト陣に「旬な熱量と存在感、センスと実力……において、この俳優陣がベストだと思っています」と太鼓判を押す。
公開された特報は、重厚でスタイリッシュな映像を散りばめた、スピード感あふれる仕上がり。主人公が左目で見る異形はまだ登場していないようで、さらなる続報への期待が高まる。日本限定で2021年4月2日に劇場公開された後、Netflixでの全世界独占配信が決定している。メインキャストのコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)
成田凌
僕が演じた派手で臆病な伊藤という人間は、僕自身抱えたことのないトラウマがあり、冷静であるが故の起伏の激しさがある、常に矛盾と戦い生きている人です。僕は普通に生きたいですが、本作は人間というものを、思い出させてくれるような、とても興味深い作品だと思います。
岸井ゆきの
今回の現場では、チームのみんなが集まってその場面を共有し、整理しながらひとつひとつのシーンを作っていく現場だったので、毎回少しのずれもしっかり相談することができ、素直に役に挑めました。私が演じる役は、名越との出会いをきっかけに自分の過去と向き合うことになるのですが、多くは語らない曖昧な記憶との戦いを、短いシーンでどう表現するか悩みました。もし自分に脳内覚醒・第六感が芽生えたら、もうこの世にはいない祖母や祖父ともう一度話せたらいいなあと思いますが、オバケが見えるのは御免なのでこのままでいい、のか。。。むずかしいところです。
石井杏奈
監督は、優しく寄り添ってくださり、細かい目の動きや手の動きも演じながら一緒に考え、演出していただきました。現実の世界とホムンクルスの世界との演じ分けが少し大変でした。多感な時期ならではの隠れた我慢や発散に共感し肯定しながら、自分の過去を思い出しつつ作りました。もし自分に脳内覚醒・第六感が芽生えたら、毎日癒しを貰っている愛犬のうちに秘めた想いやコンプレックスを見てみたいです。
内野聖陽
「人はそれぞれの心に化け物を持っている」という視点がとても面白い。私の役は、組長といういかついキャラですが、その深層心理には意外なものを持っています。そこに惹かれました。『呪怨』の清水崇監督が作られるのですから、これはゾッとするようなリアリティーのある映像世界になるに違いないと、ワクワクする思いで参加させて頂きました。もし自分にホムンクルスが見えるようになったら、人生毎日が楽しすぎて刺激が強すぎますよねぇ。