東山紀之、スマホに変更も苦戦 鈴木保奈美から思わぬアドバイス
東山紀之が21日、有楽町の朝日ホールで行われた映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』(2021年1月8日公開)完成披露試写会に来場し、常盤貴子、鈴木保奈美との共演に「二人が同じ空間にいるのは感動的」としみじみ語った。この日は益岡徹、田口浩正、木南晴夏、淵上泰史、光野道夫監督も来場した。
世界18ヶ国でリメイクされたイタリア映画『おとなの事情』を日本版にアレンジした本作は、久々に集まった男女7人が互いのスマートフォンを見せ合うゲームを始めたことから、それぞれの秘密やうそが暴かれるさまを描き出すコメディー。ステージに登壇した東山は「ちょうど撮影から1年くらい経つので、ようやく上映することができてうれしく思います」と晴れやかな表情であいさつ。
大人のワンシチュエーションドラマとなる本作は、実際にレストランのセットに全員が集まり撮影。その前には入念なリハーサルが行われたという。その時のことを「今回はリハーサルを重ねまして。フジテレビのリハーサル室で皆さんに初めてお会いしたんです」と振り返った東山は、「やはり鈴木保奈美さんと常盤貴子さんが同じ空間にいるというのは、僕的に非常に感動的で。この二人を含めて、皆さんと一緒にやるというのは、リハーサルも含めて非常に有意義な時間を過ごせたなと思いますね。ワンシチュエーションだったので、芝居のようでもあり、プライベートのようでもある感じで、非常に自然体の中で撮影できたなと思います」と述懐。
その言葉を聞いた鈴木は「今のようなことをリハーサル室で、東山さんがしみじみとおっしゃっていて。でもわたしからしたら少年隊がいるなと思って。テレビで観たことがある人がいるので、すごいなと思っていました」とクスクスと笑いながらも、「でも皆さんと一緒にリハーサルを重ねて、かなりいろいろな話をしたりして。リハーサルは非常に大変でしたが、とても楽しかったです」と述懐。
さらに常盤も「最初に企画を依頼していただいた時からリハーサルがあることはもう分かっていたんですけど、その段階でこれは大変な戦いになるだろうなということは分かっていたので。その大変な、撮影までの時間を皆さんと共有できることはとても幸せだなと思いました。このそうそうたる俳優の皆さんの役に対する姿勢だったり、どういう風にしてそこに挑んでいくのか、ということを間近で観られたことがわたしにとっては大きな宝になりました」としみじみ。さらに東山の印象について尋ねられると、「東山さんはただただカッコいいですよ。いつでもヒガシという感じで」と返答。東山も「お互いにそうやって褒めあって生きていった方が楽しいですからね」とちゃめっ気たっぷりに返してみせた。
本作の感想を尋ねられた東山は、「スマホの中身を見るのは、人によってはスリラーだと思うので、見る人の生活環境とか、携わっている人によって見え方が違うんだろうなと。ガラケーだったけど、これをきっかけにスマホに変えました」と告白。さらにスマホに変えたことで「字が小さいなと思って。意外と大変だなと思っております」と話すが、鈴木から「字は大きく設定できますよ」と説明を受けて会場を笑いに包んだ。
そして最後のコメントを求められた東山は「撮影している直後からちょうどコロナが出てきたんですが。そこから何か月かで世界が変わってしまった。ただエンターテインメントの光は変わらない。こういう時だからこそ、感染対策をしながらも楽しんでいただきたいなと思っております。皆さんの心にちょっとでも刺激を与えられたら僕らはやった甲斐があるなと思います」とメッセージを送った。(取材・文:壬生智裕)