現代の水の精・ウンディーネ神話『水を抱く女』日本公開決定
水の精・ウンディーネの神話モチーフに、現代のドイツ・ベルリンで、運命から逃れようとする女性を描いた映画『ウンディーネ(原題) / Undine』が、『水を抱く女』の邦題で、2021年3月26日より日本公開されることが決定した。
「愛する男に裏切られたとき、その男を殺して水に戻る」という宿命を背負った美しき精霊ウンディーネ。この神話は、古くから多くのアーティストたちにインスピレーションを与え、古今東西の名作に影響を与えてきた。『水を抱く女』の主人公ウンディーネは、ベルリンの都市開発を研究する歴史家。博物館でガイドとして働く彼女は、恋人の心変わりに悲嘆に暮れていたところ、愛情深い潜水作業員のクリストフと惹かれ合う。新しい愛を大切に育むウンディーネだが、彼女は、ある悲しい宿命を背負っていた。
ウンディーネを演じるのは、本作で第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)に輝いたドイツの演技派パウラ・ベーア。心優しい潜水作業員のクリストフ役は、ダンサー・振付師でとしても活躍する『希望の灯り』(2018)のフランツ・ロゴフスキ。監督は、『東ベルリンから来た女』(2012)でベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞し、『未来を乗り換えた男』(2018)で2人とタッグを組んだクリスティアン・ペッツォルトが務めた。(編集部・入倉功一)
映画『水を抱く女』は2021年3月26日より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開