天野菜月、初大河「麒麟がくる」は全てが貴重な体験
NHKで放送中の「麒麟がくる」で主人公・明智光秀(長谷川博己)の長女・岸を演じている天野菜月。大河ドラマ初出演となった天野は「現場は、吸収することや刺激的なことであふれていて、私にとって全てが貴重な体験でした」と撮影を振り返っている。
本作は織田信長に仕え、後に本能寺の変を起こすことになる明智光秀のミステリアスな生涯を描いている。天野演じる岸は昨年12月27日放送の第38回「丹波攻略命令」より登場した。妹・たま役の芦田愛菜とともに明智家のシーンを彩り、3日放送の第39回「本願寺を叩け」では高熱で倒れた光秀を母・熙子(木村文乃)とともに看病した。
「麒麟がくる」への出演が決まった際はとても驚き、最初は実感が湧かなかったという天野。撮影スタジオの見学や着物やカツラを合わせたりという過程で徐々に実感が湧き、「同時に緊張やプレッシャーも感じましたが、素直に大河ドラマに出演できることが嬉しくて、わくわくしていました」とのこと。
主演の長谷川について「常に緊張していた私に、父・明智光秀である長谷川博己さんは、いつも優しくお声をかけてくれました」と話す。「シーンについては、台本に描かれている明智家の家族の温かさや愛を、ドラマを見ている方に感じていただけるといいなと思いながら参加していましたが、戦国時代に生きた女性の覚悟など、現在には無い価値観に難しさも感じ、想像を膨らまして演じていました」
時代劇が初めてで過去の大河ドラマの作品や、時代劇、戦国時代を描いている作品を撮影前に確認し、所作や言葉遣いに気をつけながらシーンの練習もしたという天野。今後について「激しい動きをするアクションものや、SF、現実とかけ離れた役柄やミステリアスな役柄など、役者をやっているからこそ入り込める世界観や役にぜひ挑戦してみたいです」と抱負を語っている。(編集部・海江田宗)