岡田将生&志尊淳、俳優としての覚悟決めた二十歳をふり返る
岡田将生と志尊淳がダブル主演を務める映画『さんかく窓の外側は夜』(1月22日公開)の大ヒット祈願イベントが7日、新宿の花園神社で行われ、岡田と志尊がそれぞれ二十歳の時を振り返った。この日は平手友梨奈、森ガキ侑大監督も来場した。
ヤマシタトモコによるコミックを実写映画化した本作は、霊をはらうことができる除霊師と、霊が見える書店員がコンビを組み、連続殺人事件に挑むさまを描き出すミステリー。もともと2020年10月30日に公開を予定していた本作だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を理由に、公開が延期となっていた。
そんな本作がいよいよ1月22日に公開されることとなり、岡田は「去年の最初の仕事がまさにこの映画の撮影。延期したことによって、また今年の初めにこうやってみんなで集まることができました。この映画を届けるために必死に宣伝活動をしながら、やっと22日に公開になるんで。いろんな思いがこみ上げてきますし、たくさんの人に届けたい気持ちがあります。スタッフ、キャストともにすごい熱量で作った作品なので、大切な作品のひとつになりました」と誇らしげな表情。
一方の志尊も「この作品は昨年の1月に撮っていて。本当は10月に公開だったんですけど、延期になって。僕の中で2020年が終わった感じがしなくて。やはり今回、この作品を手放した瞬間に、2020年の区切りがつくのかなと思うくらいに、2020年はこの作品で始まり、この作品で終わるというのは、僕にとって、状況的にいろいろとありましたが、このチームのメンバーだったり、作品とともに歩んできたという点では僕にとっては熱量もあり、思い入れも深い作品なので、これをしっかりと手放すことができるよう、日々、生活したいと思います」と本作にかける思いはひとしおのようだ。
間もなく成人式ということで、二十歳の時の思い出を披露することになった登壇者たち。「二十歳の時は大学を辞めて、この仕事1本でやっていこうと決めた年でした」と切り出した岡田は、「本当に今でも忘れられないけど、親に、学校を辞めて、役者でやっていきたいと言ったあの日はすごい緊張をしながらの日々だったんですけど、でも本当に、いろんな映画やドラマに出させていただいた年だったので、大切な時間ですね」と述懐。それはやはり映画への思いがあったからだと続けた岡田は、「映画の撮影が本当に好きで。映画作りにずっと携わっていきたいというのが心にあったので。求められる俳優にならないといけないなと。二十歳になる前から徐々に意識して。たくさんのいい作品に出会えたので、今こうやって立たせてもらえるのが感慨深いですね」としみじみ。
続く志尊は、「僕自身、戦隊ものをやっていたんですが、それがすべて終わったのがちょうど二十歳のタイミングだった。それまで事務所で俳優集団を組んでいましたし、戦隊ものもそうですが、ひとりでなくグループで活動する機会も多くて。戦隊ものが終わり、自立しないといけないなと。自分自身、まわりに支えられるだけでなく、自分自身に責任を持って、自分の選択を求められる時期だなと。それまで経験した中で、やはり役者をやりたいなという気持ちになったというか。ここからが勝負だ、ここから走り始めるんだというのが印象深いですね。二十歳というのはそういう年になりました」と語った。
それを聞いていた平手は「お二人の二十歳のエピソードを聞くことができて。やはりすごいなと思ったし、二十歳ってやはり節目の年なのかなと、聞いていて思いました」とこれから迎える20歳に思いをはせていたようだった。(取材・文:壬生智裕)