綾瀬はるか“男性役”に奮闘 高橋一生も「気が付くと内股に…」
女優の綾瀬はるかが10日、都内・阿佐ヶ谷神明宮で行われた日曜劇場「天国と地獄~サイコな2人~」(TBS系、1月17日夜9時~※初回25分拡大SP)制作発表会見に高橋一生と共に出席。男女が入れ替わってしまうという難役への苦悩を語り合った。会見には柄本佑、北村一輝も出席した。
本作は、努力家で正義感が強く、上昇志向も強いが慌てん坊な刑事・望月彩子(綾瀬)と、表向きは人柄の良いやり手経営者だが、その実はサイコパスな殺人鬼という日高陽斗(高橋)の魂が逆転してしまう物語。柄本は彩子の家に居候しているフリーター・渡辺陸に、北村は彩子の先輩で天敵でもある刑事・河原三雄を演じる。
綾瀬にとっては、TBS日曜劇場での主演は初。同局の連ドラ主演は2018年7月期放送の「義母と娘のブルース」以来となる。脚本も“ぎぼむす”の森下佳子が務めており、綾瀬も「(『義母と娘のブルース』と)同じスタッフさんも多く、視聴者のみなさんに楽しんでいただけるように励んでいます」と意欲満々。
綾瀬と高橋は劇中、ひょんなことから互いの魂が入れ替わってしまう設定のため、綾瀬は男性として、高橋は女性としての芝居に挑んだ。高橋は、会見前に流れた予告映像での自身の芝居について「ほぼ薄目で入ってこないようにしていました」と苦笑いを浮かべると「僕にとっては非常にハードルが高い。特に綾瀬さんのようなキュートな女性を演じるので、やりすぎてしまうと反感を買いかねない。針の穴に糸を通すような繊細な芝居を心がけています」と苦労していることを明かす。
一方の綾瀬は、男性としての立ち居振る舞いにプラスして「殺人鬼」という側面を持つことも難しさに輪をかけているよう。「最初の方は高橋さんに助けてもらい、試行錯誤しながら演じています」と言い、特に座り方や携帯の持ち方などを意識することで、しっかり男性として見えるように意識していると語った。
高橋は、撮影の最初こそ苦労していたようだが「いまとなってはだいぶ(女性に)馴染んだというか、日常生活でも気が付くと内股になっていたり、女性的な仕草が身についています。いまはそんなに苦になっていないですね」と発言し、共演者を笑わせていた。
本作が初共演となる綾瀬と高橋。綾瀬は「高橋さんはすごく多趣味で物知り。探究心もすごい。あとはサービス精神があって、常に周囲を笑わせようとしてくれます」と印象を述べる。早朝の撮影も多く現場はハードだというが、現場は和気あいあいと進んでいるようで、綾瀬は「サスペンスではありますが、男女が入れ替わるコミカルな部分もあり、究極のスイッチサスペンスが楽しめると思います」と見どころをアピールした。(磯部正和)