TOHOシネマズ、1都3県で時短営業 全興連の方針に則り決定
TOHOシネマズは8日、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県を対象とした緊急事態宣言の発令を受けて、9日から当面の間、対象劇場において営業時間短縮などの対応を行うことを発表した。そのほかの映画館チェーンも同様の対応を発表している。
今回の決定は、緊急事態宣言の基本的対処方針に基づき、各自治体から緊急事態措置が発令されたことを踏まえ、全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)の方針に則ったもの。営業時間短縮のため、20時までに上映を終了し、アルコール類の販売も11時から19時までとなる。座席指定券の事前販売も一時休止し、鑑賞日当日からの販売とする。
また、シネマサンシャインは、11日よりグランドシネマサンシャイン、平和島、ユーカリが丘にて、営業時間を20時までにすると発表。イオンシネマは12日から当面の間、対象劇場において、20時の営業終了を発表し、座席についても前後左右1席ずつ間隔を空けて販売するとしている。いずれも、アルコール類の販売も最大19時まで。
全興連はこの日、緊急事態宣言に伴う緊急事態措置を受け、各自治体から基本的対処方針に基づいて発出された協力依頼に基づき、傘下の映画館に自主的に協力するように案内を行ったことを発表。同時に「映画館は特措法24条9項に基づく使用制限の要請は受けておらず、あくまでも各自治体からの協力依頼であることにご留意いただければ幸いです」と呼びかけている。
7日の深夜時点で、一部自治体の協力依頼の内容が明らかではなかったことから、組合員には、12日までの運用開始を伝えたとのこと。関係省庁からは、すでに購入された座席指定チケットに関しては、キャンセルを行う必要がないと伝えられているという。また、多くの劇場が「先売り」(翌日以降の座席指定券の販売)を中止しているが、先の映画を鑑賞できる「前売券」は通常通り販売している。
これらの発表を踏まえ、全興連は「全興連では、これまでも科学的知見に基づいた実証実験を経て作成されたガイドラインを守るよう指導を徹底し、感染対策に十分な配慮を行っております。今後とも、感染リスクを0に近づける最大限の努力を行って参りますので、引き続きよろしくお願いします」としている。(編集部・入倉功一)