映画秘宝2020年ベスト&トホホ映画決定!声優・悠木碧のオールタイムベストも!
その年最高だった映画と最もガッカリした映画を決める、映画専門雑誌「映画秘宝」の恒例企画「年間映画ベスト&トホホ10」が、21日に発売された2021年3月号で発表された。
「ベスト&トホホ10」は、監督、俳優、漫画家、ミュージシャン、評論家など、秘宝にゆかりのある映画通の投票で決まるランキング。153名が参加した今回のベスト映画1位には、マット・デイモンとクリスチャン・ベイルの共演で、ル・マン24時間レースをめぐる実話を映画化した『フォードvsフェラーリ』が、2位の『パラサイト 半地下の家族』と僅差で1位を勝ち取った。
迫力のレースと共に、不屈の闘志で企業に立ち向かう男たちを描いた本作は「カーアクション映画に見えて、実は企業映画。ハリウッド版半沢直樹」(谷垣健治)、「クソ幹部の妨害に負けない根性、レース再現に燃える」(佐々木寿)と好評。「映画秘宝」創刊編集長で映画評論家の町山智浩も「俺も去年のベストに入れたけど、これは最高! 心のアクセルを踏む映画!」と称賛。同じく評論家の柳下毅一郎も「とてもよろしい。僕もベスト10に入れてもいいくらい好きな映画でした。入れてないけど」と納得だ。
一方の「トホホ10」の1位は、最低映画を選出するゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)でも最多6部門で受賞した『キャッツ』に決定。同作を2020年のベストワンに選んでいる柳下は、「だってあんな映画、1位にするかワーストにするかしかない。他と比べていいとか悪いとかじゃなくて、まったく別次元のもの」などと評している。誌面では、町山と柳下の1万3,000文字に及ぶ対談を掲載。そのほかの選者たちも、ベストとトホホ映画、双方に向けた思いをつづっている。
また、俳優部門では、2020年のベスト・ガイ1位に『悪人伝』のマ・ドンソク、ベスト・ガール1位に『ワンダーウーマン 1984』のガル・ガドットが選ばれた。表紙は、2人をはじめ、2020年の映画シーンを彩ったキャラクターたちが賑やかに集う、長野剛による描き下ろし。
そのほか、「ヒーリングっど・プリキュア」「魔法少女まどか☆マギカ」などの人気アニメに参加し、映画『トランスフォーマー』の大ファンでも知られる人気声優・悠木碧が、1万8,000字にわたり、タイムリープ映画から異種族萌え、ケモナー談義と、ディープに神映画を語り尽くす「オールタイム神映画ベスト12」ロングインタビューや、昨年の話題作『アルプススタンドのはしの方』で主演を務めた小野莉奈&中村守里の対談など、映画ファン必読の一冊となっている。(編集部・入倉功一)
「映画秘宝」2021年3月号は双葉社より発売中 定価:1,200円+税
映画秘宝が選ぶ2020年度映画ベスト10
1位『フォードvsフェラーリ』
2位『パラサイト 半地下の家族』
3位『ミッドサマー』
4位『TENET テネット』
5位『悪人伝』
6位『1917 命をかけた伝令』
7位『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』
8位『エクストリーム・ジョブ』
9位『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
10位『ブルータル・ジャスティス』
映画秘宝が選ぶ2020年度映画トホホ10
1位『キャッツ』
2位『デッド・ドント・ダイ』
3位『TENET テネット』
4位『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』
5位『チャーリーズ・エンジェル』
5位『新感染半島 ファイナル・ステージ』
7位『STAND BY ME ドラえもん 2』
7位『ワンダーウーマン 1984』
7位『犬鳴村』
7位 『新解釈・三國志』
映画秘宝が選ぶ2020年度ベスト・ガイ&ベスト・ガール
ベスト・ガール1位
ガル・ガドット『ワンダーウーマン 1984』
ベスト・ガイ1位
マ・ドンソク『悪人伝』