ムロツヨシ初の主演映画、秋公開!男手ひとつで娘を育てる牧師の物語
俳優のムロツヨシ(44)が、「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM」の2016年準グランプリ企画を映画化した『マイ・ダディ』(今秋公開)で主演を務めることが明らかになった。まもなく45歳の誕生日を迎えるムロは、これまで数多くの映画・ドラマ・CMに出演してきたが、映画主演は今回が初。妻を亡くし、娘と二人暮らしの牧師を演じるムロは「この父をやりきってきました。どうか、どうか、覚えておいてください。そして観たいという期待を持ってください」と想いを語っている。
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『マイ・ダディ』は、映像企画とクリエイターの発掘プログラム「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016」において、総応募数422作品の中から準グランプリに輝いた企画を映像化した作品。本作の監督を務める金井純ーは、大学在学中からドキュメンタリーなどを制作する気鋭の映像作家で、昨年はDISH//の楽曲を原案にしたドラマ「猫」(テレビ東京)の監督・脚本を務めた。本作では、「ミス・シャーロック/Miss Sherlock」などの及川真実と共同で脚本も執筆する。
ムロが演じるのは、アルバイトを掛け持ちしながら牧師を務める主人公・御堂一男(みどう・かずお)。妻を早くに亡くし 、男手ひとつで中学生の娘を育てる父親でもある。幸せな毎日を送る御堂だが、ある日娘が病に倒れてしまう。驚きの事実を知らされながらも、お人好しで誠実な御堂は、愛する娘を救おうと奔走する。
2005年に映画『サマータイムマシン・ブルース』で銀幕デビューを飾ったムロは、これまで『銀魂』『50回目のファーストキス』といった話題の映画や、「今日から俺は!!」「大恋愛~僕を忘れる君と」「勇者ヨシヒコ」シリーズなどのドラマに出演してきた。初主演作に、ムロは「この物語の父になりたいと思いました。この役というより、この父になりたいと。こういう話があるんだけど、と渡された台本。2時間後に『やらせてください』と連絡していました」とコメント。「この映画制作のお知らせができることに、ただただ喜んでいます」と喜びをにじませた。
撮影は昨年12月に終了しており、現在は編集中とのこと。金井監督は「人々の心を動かす映画を作るためには、俳優とタッグを組むことが不可欠だと思っています。今回、ムロツヨシさんとタッグを組ませていただきました。しかもムロさんにとって、この作品が映画初主演となる。この映画だけは、絶対に失敗できない。 監督として尋常じゃないプレッシャーのもと、撮影に臨みましたと言いたいところですが、ムロさんのお人柄もあり、とてもいい緊張感の中で撮影ができました」と振り返っている。
主演のムロ、金井監督、プロデューサーを務める遠山大輔と村上公一のコメント全文は以下の通り。(編集部・倉本拓弥)
ムロツヨシ:主演
この物語の父になりたいと思いました。
この役というより、この父になりたいと。
こういう話があるんだけど、と渡された台本。2時間後に「やらせてください」と連絡していました。
それから数年かかってしまって、なんちゃらウィルスのため撮影も延期。
それでもここで、この映画制作のお知らせができることに、ただただ喜んでいます。
この父をやりきってきました。
どうか、どうか、覚えておいてください。
そして観たいという期待を持ってください。
ムロツヨシです
金井純一:監督・共同脚本
人々の心を動かす映画を作るためには、俳優とタッグを組むことが不可欠だと思っています。今回、ムロツヨシさんとタッグを組ませていただきました。しかもムロさんにとって、この作品が映画初主演となる。この映画だけは、絶対に失敗できない。監督として尋常じゃないプレッシャーのもと、撮影に臨みましたと言いたいところですが、ムロさんのお人柄もあり、とてもいい緊張感の中で撮影ができました。映画のテーマは「愛」。脚本に4年以上かけました。最高のキャスト・スタッフで、最高の映画ができました。映画の中に、今まで見たことのないムロさんがいます。だいぶハードルを上げていますが、それを超えていける映画だと思います。『マイ・ダディ』ぜひ、期待して待っていてください。
遠山大輔:プロデューサー
本作は金井監督が TSUTAYA CREATORS PROGRAM に応募してから4年の歳月を掛けて、じっくりと温めていった企画をムロツヨシさんが自身の初主演作品としたいと熱く応えてくださり、素晴らしいスタッフ・キャストも集まって、すべてのピースがはまっていよいよクランクイン、というところでコロナ第一波に襲われ、苦渋の決断で撮影を延期いたしました。皆の喪失感は大きかったと思います。しかし、そこで心折れることなく、結集した熱い想いを紡ぎ、万全の安全対策をとって、誰一人体調不良も事故もなく撮りきることができました。誰もが大変な想いをされている中ではありますが、本作を通じて少しでも元気に明るい気持ちになっていただける作品になっていると思います。皆様にご覧いただける日を楽しみにしています。
村上公一:プロデューサー
ムロさんとは、彼の映画初出演作『サマータイムマシン・ブルース』でご一緒して以来15年を越えるお付き合いですが、2019年のさぬき映画祭で久しぶりにお会いしました。僕は刷り上がったばかりの『マイ・ダディ』の台本を持って、この作品を映画初主演作に考えて欲しいという旨を伝え、その台本をムロさんに渡して別れました。東京に戻った直後、ムロさんから「ぜひやりたい」と連絡を頂いたときから、この作品が動き出しました。
生死という難しい題材を扱った脚本なので、映画自体のトーンがシリアスになりすぎる危うさを孕んでいました。でもストレスフルなこんな時代だから、自分が観客なら映画館で堅苦しいものは見たくないと思いました。ユーモアを含んだ上質な物語にこの映画を仕立てるため、一男役には、シリアスさと笑いをバランス良く演じてもらえる俳優が必要でした。ムロツヨシという俳優しか僕の頭には浮かびませんでした。喜劇のイメージが強いムロさんですが、今作で見せる表情は俳優・ムロツヨシの新たな魅力として見る人の心に訴えかけるでしょう。もちろん、いつものムロさんにもご期待ください。ただし今までとは少し違った見せ方をしていますので、楽しみにしていて欲しいです。