「あまちゃん」以来の朝ドラ「おちょやん」出演、吉川愛「ずっと緊張」
杉咲花がヒロインを演じるNHKの連続テレビ小説「おちょやん」(月~土、NHK総合・午前8時~ほか)にカフェー「キネマ」の女給・宇野真理役で出演している女優の吉川愛。朝ドラへの出演は「あまちゃん」(2013年度上半期)以来2度目となるが、「出演が決まったときからずっと緊張しています」とその心境を明かす。
大阪の南河内の貧しい家に生まれた竹井千代(杉咲)が芝居の世界に飛び込み、やがて上方を代表する女優となっていく波乱万丈な人生を描く本作。吉川は、千代が働き始めた京都にあるカフェー「キネマ」の女給で千代のルームメイトでもある真理を演じている。
「真理はできる子ではあるんですけど、ちょっと抜けているところがあったり、部屋が汚かったり、寝相が悪かったり(笑)。そういう真理をかわいいなと思いますし、真理のよさをちょっとでも引き出そうとしながら演じています。真理の役柄のかわいらしさや頑張っているところももちろん見せたいので、そこを意識しています」と役づくりについて語る吉川。スタッフからは、そんな真理と似ていると言われたことがあるのだとか。「自覚はあんまりないですけど、見ていて似ていると思ってもらえるのはうれしいです」と続ける。
真理は地元である富山のことばを話すのが特徴。これには大変な苦労があったようで、「方言でのお芝居は初めてだったので『方言ってどうやって覚えればいいんだろう?』というところからのスタートでした。富山ことばの音声データをいただいて、初めて先生の声を聞いたときは『これできるのかな?……私、できないかもしれない!!』と思って、母にずっと『どうしよう』と嘆いていました」と吐露するものの、真理のかわいらしい富山弁は視聴者から好評を得ている。
今回の朝ドラ出演を母や友人が応援してくれているといい、吉川自身も出演を喜びながら同時にプレッシャーも大きいよう。「久々の“朝ドラ”なので、ものすごく緊張しているところも伝わるのではないかと思いますが、少しでも真理のことをかわいいなって思ってもらえたり、ひとりの登場人物として好きだと思ってもらえたらうれしいです」と思いを込めた。
吉川は東京都出身の21歳。吉田里琴として子供の頃から活躍し、天才子役として注目を浴びた。一度は芸能界を離れるも、2017年に女優として再始動。ドラマ「初めて恋をした日に読む話」、映画『十二人の死にたい子どもたち』、大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~」、ドラマ「恋はつづくよどこまでも」など数々の話題作に出演している。(編集部・小山美咲)