ミニシアター・宮崎キネマ館が4月移転リニューアル!クラウドファンディングで支援募る
今年で20周年を迎える宮崎県宮崎市のミニシアター・宮崎キネマ館が、4月2日に移転してリニューアルオープンする。移転リニューアルに際して、4月1日までクラウドファンディングも実施しており、目標金額300万円に向けて支援を募っている。
2001年3月に宮崎県宮崎市のアゲインビルで開館した宮崎キネマ館。アゲインビルでの営業は2月14日(事務所は3月末)までとなり、4月2日からは同市内のカリーノ宮崎・駐車場内TRUNKで移転リニューアルオープンする。宮崎県産杉を使用した木造・木質映画館で全館バリアフリー対応、音響システムも新しくし、「感動を共有できる空間を街の文化として継承する」をコンセプトに、これまでの倍となる4スクリーン構成で営業を行うという。
劇場設備の刷新にあたり、クラウドファンディングプラットフォームの MOTION GALLERY で応援を呼びかけている。クラウドファンディングの期間は1月25日~4月1日で、支援者にはスクリーンに名前を投影、特製Tシャツ、トートバッグ、映画観賞券などのリターンが用意されている。また、支援は宮崎キネマ館のカウンターでも可能だ。
移転リニューアル&クラウドファンディング実施にあたり、宮崎キネマ館側は「当館をはじめ、全国各地のミニシアターは興行的な成功が約束されている作品かどうかにかかわらず、映画という文化の多様さ、幅広さを支え続けるために奮闘しております。私ども宮崎キネマ館も宮崎の地で20年に渡り、映画の素晴らしさをお届けしようと努めてまいりました。映画の形態自体は時代と共に変化していくことになるでしょう。しかし映画館という空間を地域の文化を創出する“場”として、継承し、多くの方々のコミュニケーションを生み出す役割を引き続き果たせるよう、これまで以上に皆様方の身近な劇場としてご利用いただけるよう努めてまいります。今後とも宮崎キネマ館を何卒よろしくお願いいたします」と思いを明かしている。
なお、2月13日と14日のアゲインビルでの最後の上映は、2001年の営業開始からずっと使い続けている35ミリフィルム映写機で深作欣二監督の『蒲田行進曲』と西川美和監督の『ゆれる』を上映する。(編集部・吉田唯)