『ワイルド・スピード』監督、女優から性的暴行を告発される 本人は否定
映画『ワイルド・スピード』『トリプルX』『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』などの監督ロブ・コーエン(71)が、イタリア人女優で監督のアーシア・アルジェント(45)から過去の性的暴行を告発された。
アルジェントは『トリプルX』(2002)の撮影中、コーエンにデートレイプドラッグを盛られ、性的暴行をされたとイタリア紙コリエーレ・デラ・セラに告白。「当時はそれが何なのかよくわからなかった。朝起きたら、わたしは裸で彼のベッドにいた」と語っている。この告発は、イタリアで発売されたばかりの彼女の自伝にも記されているという。
この告発をコーエン側は真っ向から否定。コーエンの代理人は「コーエン氏は、彼に対するアーシア・アルジェントの告発を断固として否定します。完全なウソです。彼らが一緒に働いた時、彼らは素晴らしい仕事上の関係を築き、コーエン氏は彼女を友人とみなしていました。それだけに2002年にさかのぼるこの告発に、特に彼女について近年報じられていることを考えると、困惑しています」とDeadlineなどに声明を出している。
アルジェントは、大物プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン(昨年、複数の女性に対する性的暴行などで禁錮23年の刑に処された)を2017年に最初に告発したうちの一人で、#MeToo運動の中心人物。今コーエンを告発した理由については、「別の嵐」を生み出したくないと思って伏せていたものの、2019年に彼の娘と別の女性がコーエンを告発したため、自分も口を開くことに決めたとトークショーで説明した。
アルジェント自身もワインスタインを告発後、俳優のジミー・ベネットから2013年の性的暴行(当時ベネットは17歳)で訴えられていた。(朝倉健人)