北川景子、夫役の窪塚洋介は「心のよりどころ」だった『ファーストラヴ』本編映像&場面カットも
映画『ファーストラヴ』(2月11日公開)から、窪塚洋介が演じる我聞が、北川景子ふんする妻・由紀を優しく包み込む様子を捉えた本編映像が公開された。北川は、本作について「全体的に大変なシーンが多いなか、窪塚さんとの夫婦のシーンは私の心のよりどころでした」と振り返っている。
原作は、第159回直木賞を受賞した島本理生の同名小説。公認心理師の由紀(北川)が、義理の弟で敏腕弁護士の迦葉(中村倫也)と共に女子大生の聖山環菜(芳根京子)による動機なき殺人事件の真相に迫るさまを描くサスペンス・ミステリー。メガホンを取ったのは、『十二人の死にたい子どもたち』、『TRICK』シリーズ、『SPEC』シリーズなどで知られる堤幸彦監督だ。
公開された映像では、迦葉の兄で写真館を営むカメラマンの我聞が、由紀の帰宅を待ちながらキッチンで料理を作っている様子を見ることができる。帰宅した由紀に「お帰り」と我聞が優しく声をかけると、キッチンからの良い匂いにつられた由紀はすぐ横に立ち「もしかして得意のポトフ!?」と嬉しそうに満面の笑顔を見せており、夫婦の関係性が伝わるシーンとなっている。
北川は、「全体的に大変なシーンが多いなか、窪塚さんとの夫婦のシーンは私の心のよりどころでした。窪塚さん自身が我聞さんのようにあたたかくて器の大きな方だったので、由紀の気持ちが想像しやすかったです」と窪塚とのシーンが心の支えになっていたという。一方の窪塚は、「我聞は無駄なものが一切ない人物。僕がこれまで演じてきたのはどちらかと言うと、無駄なもので構成されているような(トリッキーな)役が多かったので、そういう意味では新鮮だったし、“何もしない”ことの方が実は大変だったりするのかなと勉強になりました」と振り返っている。
堤監督は、「窪塚さんとは長い付き合いですが、ご存知の通りトリッキーなキャラで歩み続けてきた人です。でもそんな彼が今回は完全な善人という驚くべきポジションにいた。おそらく我聞という人間はこれまで波乱万丈な人生を送ってきていますが、彼の写真を見ればものすごく優しい視線がそこにあるのがわかります。僕が窪塚洋介で泣いたのは、ほぼ初めてかもしれません(笑)」と明かしている。(編集部・梅山富美子)