発見されたキューブリック脚本の映画化が始動
巨匠スタンリー・キューブリックの死後に発見された脚本に基づく映画『ルナティック・アット・ラージ(原題)/ Lunatic at Large』の撮影が、今年の秋から始動することが決定したと The Hollywood Reporter が報じている。
【画像】キューブリック監督作『時計じかけのオレンジ』フォトギャラリー
脚本は、キューブリックの死後に発見された三つの脚本の一つ。キューブリックと映画『突撃』の脚本家ジム・トンプソンが共同執筆した70ページ分のトリートメント(物語の概要)で、キューブリックがメガホンを取る予定だったが、かなわなかった。
脚本の版権を獲得したのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで製作総指揮を務めたブルース・ヘンドリックスの制作会社エメラルド・ベイ・エンターテインメントと、『ミュータント・タートルズ』のゲイレン・ウォーカーの制作会社ファインライン・メディアで、両社が共同で製作を務める。
撮影開始についてウォーカーは「何年もの年月を経てスタンリー・キューブリックのプロジェクトをスクリーンで見せることができるのは、(ある意味)夢の実現です。彼のユニーク(特徴的)なスタイルとビジョンに沿った映画を作ることを楽しみにしています」とコメント。
詳細は明かされていないが、フィルムノワールの設定で手掛けられた内容だそうだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)