沢田研二&菅田将暉『キネマの神様』公開再延期 コロナ感染拡大受け
4月16日に公開を予定していた山田洋次監督、沢田研二&菅田将暉主演の映画『キネマの神様』が、再び公開延期となることが明らかになった。12日、松竹株式会社より発表された。新たな公開日は決定次第、映画の公式サイト・公式SNSなどで告知される。
松竹株式会社は12日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)被害者へのお見舞い、医療従事者、関係者への敬意を表すと共に映画公開の再延期を発表。「この度、2021年4月16日(金)より劇場公開を予定しておりました弊社配給映画『キネマの神様』(監督:山田洋次/主演:沢田研二 菅田将暉)につきまして、新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、慎重に検討を重ねました結果、一人でも多くの方により良い環境でこの作品を届けたいとの想いから公開を再延期することを決定いたしました」とつづっている。
本作は、原田マハの同名小説が原作。ギャンブル漬けで借金にまみれ妻と娘にも見放されているゴウに沢田、助監督として撮影に明け暮れる若き日のゴウに菅田がふんし、“映画の神様”を信じ続けた男とその家族に起きる奇跡を描く。共演に永野芽郁、野田洋次郎、北川景子、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子、リリー・フランキー、志尊淳、前田旺志郎ら。
本作は当初2020年12月の公開を予定し、同年3月1日にクランクイン。撮影を進めていたが、半分を撮り終えた3月末にダブル主演を務める志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎の悪化により死去。さらに緊急事態宣言が発令され、撮影中断を余儀なくされた。その後、志村さんと親交の深かった沢田研二が志村さんの遺志を継いで主人公ゴウ役を務め、撮影を再開。12月頭には、新たな公開日を2021年4月16日に決定したことを発表していた。(編集部・石井百合子)