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水原希子、予想外だった女優挑戦

出演作『あのこは貴族』が公開中の水原希子
出演作『あのこは貴族』が公開中の水原希子 - 写真:尾藤能暢

 門脇麦と共演を果たした映画『あのこは貴族』が公開中の水原希子。2010年に女優デビューして以来、映画にドラマ、CM、またデザインなど多方面にわたって活躍する彼女がこれまでを振り返った。

【写真】笑顔輝く!水原希子インタビューカット集

 人気作家・山内マリコの同名小説を映画化し、二人の女性の生き方を描いた本作で水原が演じるのは、大学進学で地方から上京した美紀。門脇ふんする都会育ちのお嬢様の華子とは対照的に、自力で道を切り開いていく役どころ。自身も10代でモデルの仕事をするために、地方から上京している水原にとって共感する部分も多かったようだ。

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 水原の女優デビュー作といえば、世界的人気作家・村上春樹のベストセラー小説を映画化した『ノルウェイの森』(2010)。当時はティーンに人気のモデルだった水原が抜擢され、しかも監督を『青いパパイヤの香り』(1993)で知られるトラン・アン・ユンが務めるとあって、一躍注目を浴びることになった。

 だが、当の水原は「監督がすごく怖くて、あの日を境に演じることに対して生半可な気持ちでやってはいけないという強烈なトラウマになってしまったんです」と明かす。そんな苦いスタートを切った女優業だが、10年という歳月を重ね、昨年30歳に。コロナ禍に見舞われたこともあって、これまでを自問自答する時間もより増えたという。

 「振り返ってみると、私は周りの方たちの力で自分の道が開けていったと思うんです。10代のときはモデルだけをやるつもりだったのに、いろんな方が私の可能性を見出してくださって、20代になったら映画に出ていて、芸能人のようになっていた。周りの方たちによって私自身も知らない部分を多く引き出してもらったところがあります。でも、30代になった今、これまでを振り返って本当に自分が好きなこと、何がやりたいことなのかを突き詰めてみたんです。そしたら、自分が好きなことって、とてもシンプルだったことに気づきました」

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 そして、2021年これからの目標として掲げたのが、「よりアート性の強いものに力を入れていきたい」。「音楽、ファッション、演じることもそうですけど、もっと芸術的なことがやりたいって気づきました。これまでだったら、『これは芸術的過ぎてマスには向かない。誰も理解してくれない』と言われてしまうようなことでもチャレンジしたいって思うんです」と水原。一体、どんなアーティスティックなことを見せてくれるのか、それは秘密という……だが、「そのためにも自分のクリエイティブな感性をより研ぎ澄ませていきたい」と意気込みを見せた。2021年、まだ始まったばかり。水原のこれからの一年に注目していきたい。(取材・文:前田かおり)

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