米ニューヨークの映画館、3月5日から再開へ
ほぼ1年近く閉鎖していた米ニューヨークの映画館が、3月5日から再開されることが、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事によって発表された。
10月に世界公開!『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』メイキング映像【動画】
今回の決定では、それぞれの映画館の収容率を25%に、さらに一つのスクリーンで50人以上の観客の収容は許可されないという制限はあるものの、新型コロナウイルスで1年近く閉鎖していた映画館の営業再開は、配信サービスを続けてきたハリウッドのスタジオにとっては大きな後押しになりそうだ。
ニューヨークは、ロサンゼルスに次ぐ国内2番目の映画市場があり、このパンデミックから回復する上で、非常に重要な都市になる。これまでクオモ州知事は、バーやジムの再開は許可していたものの、映画館を長らく閉鎖させていたことで批判も受けていた。
今回の決定について全米劇場所有者協会は、「劇場の所有者は、ニューヨーク市の映画館が安全に再開できるようになるという発表に満足しています」とコメントしている。何か月もの間、映画館ではコロナの感染クラスターが発生しなかったことも大きな要因のようだ。
当然、映画館ではマスクの着用、割り当てられた座席に座り、高度の空気の循環のもと上映されるが、まだまだ感染者の多いニューヨークで、どれくらいの興行が見込めるのだろうか? ちなみに、2019年のアメリカ国内の興行収入の9%をロサンゼルスが占め、ニューヨークは7.4%だった。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)