ザック・スナイダー監督『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カットは無報酬 ジョス・ウェドン版は未見
ザック・スナイダー監督が、自分が途中降板した後に『アベンジャーズ』のジョス・ウェドンが完成させたDC映画『ジャスティス・リーグ』(2017)を観ておらず、自ら再構成したディレクターズカット版のギャラを受け取っていないと、Vanity Fair のインタビュー内で明かした。
ジョス・ウェドンが完成させた『ジャスティス・リーグ』フォトギャラリー
スナイダー監督は当時、家族の不幸を理由に、完成直前の『ジャスティス・リーグ』から降板。映画はウェドンによる再撮影・編集を経て完成したが、スナイダー監督は、妻でプロデューサーのデボラ・スナイダーと製作総指揮に名を連ねるクリストファー・ノーランから「あの映画は絶対に観るな」と告げられたという。
完成した映画は、スナイダー監督の構想から大きくかけ離れたものになったと言われており、デボラは Vanity Fair に「(観たら)彼の心を深く傷つけることが、わかっていたんです」と証言。結果的に映画は期待された成績を残せず、数年後にウェドンは、サイボーグ役のレイ・フィッシャーから、セットでの振る舞いが「下劣で、虐待的で、プロ失格。全く受け入れられなかった」と告発されている。
それから約3年を経て、スナイダー監督は、再撮影カットを交えたディレクターズカット版(スナイダー・カット)を完成させた。途中降板した1度目の報酬は支払われているが、今回は作品に対するクリエイティブコントロールを保持するために、追加のギャラは受け取らなかったといい「誰にも借りを作りたくなかったし、そうしたことで、強い交渉力を保つことができたんだ」と同サイトに語っている。
『ジャスティス・リーグ』のスナイダー・カットは、アメリカでは動画配信サービス HBO Max で3月18日に配信される。(編集部・入倉功一)