ヴィクトリアズ・シークレットの浮き沈み Huluがドキュメンタリーシリーズ製作
Huluが米国発のファッションブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」を扱ったドキュメンタリーシリーズ「ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ザ・ヴィクトリアズ・シークレット(原題) / The Rise and Fall of the Victoria's Secret」の製作を発表した。
1977年にロイ・レイモンドによってカリフォルニア州サンフランシスコに立ち上げられた同社の40年以上にわたる浮き沈みを、徹底的な調査と研究を通して、内部事情を明らかにしていく三部構成のドキュメンタリーシリーズ。Vanity Fair の元記者で、映画『ジェイン・ジェイコブズ:ニューヨーク都市計画革命』などのマット・ターナウアー監督がメガホンを取り、自身の制作会社のパートナーらと共に製作総指揮も務める。
1990年代半ばから開始した同社のランジェリー・ファッションショーが注目され、このショーを通してジゼル・ブンチェン、タイラ・バンクス、ハイジ・クラム、ミランダー・カーなどが人気を博し、スーパーモデルの地位を確立していった。
昨年、ヴィクトリアズ・シークレットの親会社L・ブランズは、同社の株式55%を投資会社のシカモア・パートナーズに売却する方針があったが、ヴィクトリアズの店舗閉鎖が合意に違反するなどとしてシカモアが4月下旬に提訴。L・ブランズも争う姿勢を見せていた。だが新型コロナウイルスの影響によって、法廷で争うよりも厳しい事業を乗り越える決断をして、L・ブランズもシカモアも、ヴィクトリアズ・シークレット売却を撤回することになった。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)