カルトSF『不思議惑星キン・ザ・ザ』がアニメ化!『クー!キン・ザ・ザ』日本公開決定
旧ソ連で公開当時1,570万人を動員した、1986年のSF映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』をアニメ化した『クー!キン・ザ・ザ』が、5月14日より日本で劇場公開されることが決定した。
『不思議惑星キン・ザ・ザ』は、空間移動装置によって、キン・ザ・ザ星雲の砂漠の惑星プリュクにワープしてしまった男たちが、「クー」としか言わない異星人たちを相手に、何とか地球に帰ろうと奮闘するさまを描いた不条理SF。その人気は旧ソ連にとどまらず、シュールな世界観にノックアウトされるファンが続出。日本でも、過去3度にわたり劇場公開された。
『クー!キン・ザ・ザ』では、世界中で多くのファンを生んだカルト作を、監督のゲオルギー・ダネリヤが、タチアナ・イリーナとの共同監督でアニメ化。レトロ感あふれるタッチで『キン・ザ・ザ』の世界観が再現されている。ダネリヤ監督は本作を完成させた後、2019年に88歳で亡くなっており、本作が遺作となった。実写版は旧ソ連の政治体制を皮肉めいた視点で描いたと評されたが、アニメ版では、大きな変革の波にあった現代のロシアを戯画化して風刺する。(編集部・入倉功一)
映画『クー!キン・ザ・ザ』は5月14日よりヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開