「青天を衝け」遅れて登場した家康にどよめき 「これがないと始まらない」
2月28日に放送された吉沢亮主演の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほかにて放送)第3回で、前2回よりも遅れて登場した徳川家康(北大路欣也)に動揺する視聴者が続出し、タイトルのほか「徳川家康」のワードがTwitterトレンド入りした。
本作は、幕末から明治にかけて約500もの企業を育て、約600の社会公共事業に関わり「日本資本主義の父」と称された実業家・渋沢栄一(吉沢)の波乱万丈な人生を追う物語。3回「栄一、仕事はじめ」では、栄一が父・市郎右衛門(小林薫)と憧れの江戸へ。栄一の幼少期に囚われの身となっていた砲術家の高島秋帆(玉木宏)との感動的な再会、虫に食われた藍の穴埋めをするために栄一が藍葉の買い付けに挑み、商才を発揮するさまなどが描かれた。
とりわけ話題を呼んだのが冒頭でのこと。初回、第2回共に徳川家康のナビゲートから始まっていたが、第3回では渋沢家の食事のシーンからスタート。「今日は登場しないのか?」と思いきや、オープニングテーマが終了したのち、家康が登場。日本にやってきた、あるいは訪れようとした外国人たちを紹介した。冒険家のマルコ・ポーロ、日本初めてのネイティブ英語教師となったラナルド・マクドナルド、「関ケ原」の戦のころに漂着したイギリスの船乗りウィリアム・アダムス。ウィリアムについては「彼はいい男で三浦按針と名をつけて家臣にしちゃいました」とチャーミングなトーク。そして“運命の外国人”アメリカ海軍東インド艦隊司令長官マシュー・ペリーへとつなげていた。
家康の遅れての登場にネット上では騒然となり、「今日は出てこないのかと焦った」「よかった、いらっしゃった」「これがないと始まらない」「『こんばんは、徳川家康です』がないと物足りない」と胸をなでおろす声が多く見られた。
また黒子を用いての早変わり演出も好評で、絵画のほかシルクハットや望遠鏡などの小道具を用いたユニークな展開が視聴者を楽しませていた。(編集部・石井百合子)