『ミッドナイトスワン』最優秀作品賞!草なぎ剛「奇跡起こる」と驚き
第44回日本アカデミー賞
第44回日本アカデミー賞授賞式が19日、港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、草なぎ剛が主演を務めた映画『ミッドナイトスワン』が最優秀作品賞を受賞した。最多は『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』の6部門だった。
『ミッドナイトスワン』はトランスジェンダーとして生きる凪沙(草なぎ剛)と育児放棄された少女・一果(服部樹咲)が、都会の片隅で心を通わせていく物語。『獣道』などの内田英治が企画、監督、脚本、原作を手掛けた。草なぎ剛がトランスジェンダーの主人公・凪沙を好演し、最優秀主演男優賞を受賞。一果を演じた服部樹咲が新人俳優賞を受賞している。
最優秀作品賞が発表されると、草なぎは驚きの表情で「マジか!? って感じですよね。いいんすかっ!? どうしようかな、これ。奇跡起こるんだなって」とコメント。「あきらめたりしないで、一歩ずつというか、また、たまに振り返ることも人間誰しもあると思うんですけど、またそこから少しでも進むと、何かいいことあるんだなと思って、本当に素晴らしい賞をいただけて、本当に皆さんに感謝していますし、大変な世の中ではあるんですけど、皆さんとともに一歩ずつ、進んでいきたいなと思っています。本当にこの映画を愛していただいて、ありがとうございました」と思いを込めた。
最優秀賞最多は若松節朗監督による『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』で、監督賞、助演男優賞(渡辺謙)、撮影賞、照明賞、美術賞、録音賞の6部門で受賞した。(編集部・小山美咲)
第44回日本アカデミー賞の受賞結果は以下の通り。
■最優秀作品賞
『ミッドナイトスワン』
■最優秀アニメーション作品賞
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
■最優秀監督賞
若松節朗『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』
■最優秀脚本賞
野木亜紀子『罪の声』
■最優秀主演男優賞
草なぎ剛『ミッドナイトスワン』
■最優秀主演女優賞
長澤まさみ『MOTHER マザー』
■最優秀助演男優賞
渡辺謙『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』
■最優秀助演女優賞
黒木華『浅田家!』
■最優秀音楽賞
梶浦由記/椎名豪『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
■最優秀撮影賞
江原祥二『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』
■最優秀照明賞
杉本崇『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』
■最優秀美術賞
瀬下幸治『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』
■最優秀録音賞
柴崎憲治/鶴巻仁『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』
■最優秀編集賞
石井巌/石島一秀『男はつらいよ お帰り 寅さん』
■最優秀外国作品賞
『パラサイト 半地下の家族』
■新人俳優賞
服部樹咲『ミッドナイトスワン』
蒔田彩珠『朝が来る』
森七菜『ラストレター』
岡田健史『望み』『ドクター・デスの遺産 -BLACK FILE-』『弥生、三月 君を愛した30年』
奥平大兼『MOTHER マザー』
永瀬廉『弱虫ペダル』
■話題賞
作品部門:『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
俳優部門:小栗旬『罪の声』
(※新人俳優賞、話題賞は最多受賞数に含まず)